研究課題/領域番号 |
17590067
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
今井 浩孝 北里大学, 薬学部, 助教授 (50255361)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | 発生・分化 / 酸化ストレス / トランスジェニックレスキュー / プロテオーム解析 / 脂質 / グルタチオンペルオキシダーゼ / ストレス / プロモーター / プロテオーム / 過酸化脂質 |
研究概要 |
胚発生過程で発現する新規18kDaPHGPxは非還元条件下では、複合体形成をしていることを見いだした。5'RACE法により、7.5日胚では20kDaPHGPx以外にこれまで報告のないIbエクソンの途中からはじまるmRNAを検出した。このmRNAからは理論上、第二エクソンのATGから18kDaPHGPxが産生する。GFP融合タンパク質を作成したところ、このATGは翻訳開始点として利用されることが明らかとなった。PHGPxのKO胚のIn vitro受精卵培養系を構築したところ、3.5日Wild受精卵では7日めまでにICM形成が見られたのに対し、KO受精卵では培養3日めから致死になり、7日めに消失した。この実験系に脂質過酸化を抑制するビタミンEやトロロックスを添加し培養したところ、致死が抑制された。また非ミトコンドリア型PHGPxの遺伝子導入によっても致死がレスキューされた。受精卵のICM形成過程では脂質過酸化消去が重要であること、非ミトコンドリア型が重要であることが明らかとなった。また、個体レベルでの発生過程でのPHGPxの機能を明らかにするために、トランスジェニックレスキュー法の開発をおこなった。正常なPHGPxゲノム遺伝子をマウスに導入すると、内在性のPHGPxがKOであるマウスが産まれ、KOによる致死がレスキューできた。一方、3つのタイプのPHGPxの開始コドンにすべて変異をいれたPHGPxゲノム遺伝子では、レスキューできなかったことから、胚発生過程では既知の3つのタイプのPHGPxが重要な役割を担っていることが明らかとなった。胎盤に存在する30kDaのPHGPxは還元剤処理により20kDaに変化したことから、非ミトコンドリア型PHGPxと10kDaの未知のタンパク質の複合体であることが明らかとなった。さらにこの複合体は2量体を形成していることが明らかとなった。
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