研究課題/領域番号 |
17590068
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物系薬学
|
研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
矢部 武士 北里大学, 北里生命科学研究所, 講師 (40239835)
|
研究分担者 |
山田 陽城 北里生命科学研究所, 教授 (60096691)
|
研究期間 (年度) |
2005 – 2007
|
研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
|
配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 270千円)
2007年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
|
キーワード | PEDF / 脳虚血 / 神経細胞死 / アストロサイト / マイクログリア / オリゴデンドロサイト / 神経保護作用 |
研究概要 |
1.培養細胞を用いた解析 (1)PEDFの神経保護作用の解析PEDFを作用させた細胞で、NF-κBやCREBの活性化が生じていることを明らかとするとともに、dominant negative変異体を用いた解析から、PEDFによる神経保護効果や抗アポトーシス遺伝子の誘導にNF-κBやCREBの活性化が関与することを明らかとした。(2)培養グリア細胞に対するPEDFの作用PEDFを作用させたアストロサイトやマイクログリアで種々のサイトカイン(IL-1β,IL-6,TNFなど)の発現が誘導されていることを明らかとし、PEDFが神経細胞に対してだけでなく、グリア系細胞にも作用し、脳内免疫は脳の調節にも関与する可能性を推定した。またdominantnegative変異体を用いた解析から、PEDFによるサイトカインの誘導にNF-κBやCREBの活性化が関与することを明らかとした。 (3)PEDF遺伝子のプロモーター領域を組み込んだレポータープラスミドを構築し、 PEDF産生促進作用を有する薬物を探索するためのスクリーニング系を構築した。 2.In vivoでの検討 アデノウイルスにPEDF遺伝子を組み込んだ哺乳動物でのPEDF過剰発現系を構築した。アデノウイルスベクターによるPEDFの供給により、ハンチントン舞踏病モデル動物における線条体神経細胞死が強く抑制されることを明らかとした。またハンチントン舞踏病モデルラットで認められるアストロサイトやマイクログリアの異常な活性化は、PEDFを過剰発現させた動物では観察されなかった。
|