研究課題/領域番号 |
17590075
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 星薬科大学 |
研究代表者 |
武藤 章弘 星薬科大学, 薬学部・病態整理学教室, 准教授 (90239468)
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研究分担者 |
吉田 正 星薬科大学, 薬学部・病態整理学教室, 教授 (00182767)
金田 利夫 星薬科大学, 薬学部・病態整理学教室, 助教 (70339521)
木崎 昌弘 慶應義塾大学, 医学部・内科学教室, 講師 (20161432)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 白血病 / PML-RARα / ユビキチン・リガーゼ / 薬学 / 転写因子 / 癌 / シグナル伝達 |
研究概要 |
急性前骨髄球性白血病(APL)はオールトランスレチノイン酸による寛解導入療法が導入されて以来、治療成績が飛躍的に向上している。その一方で一部の症例においてレチノイン酸が無効な症例が存在する。急性前骨髄球性白血病の90%以上の症例において認められるPML-IURαはレチノイン酸によりアミノ末端が切断され分化に必要な遺伝発現の抑制が解除されることが報告されたこと、PML-RARαはコリプレッサー複合体と結合することにより転写を拍制することが知られているため、その詳細な機序を検討した。はじめに、免疫沈降法により、APL細胞株NB4細胞のPML-RARα蛋白とN-CoRの結合を確認した。次に、レチノイド応答配列(RARE)を有するRARβのプロモーター領域を組み込んだルシフェラーゼベクターを作製した。PML-RARαおよび5'領域を欠損させたPML-RARαΔPML-RARα発現プラスミドをルシフェラーゼベクターとともにHEK293T細胞に強制発現したところ、PML-RARα導入細胞ではRARE応答配列の転写活性の抑制が認められたが、ΔPML-RARα導入細胞では転写活性の抑制が解除された。さらに、N-CoRの蛋白修飾についてPML-RARα導入細炮とΔPML-RARα導入細胞を比較したところ、N-CoRのユビキチン化の変化は見られなかったが、PML-RARα細胞ではΔPML-RARα導入細胞と比較してN-CoRがより強くSUMO化されていることがわかった。以上より、PML-RARαはそれ自身に結合したコリプレッサーのうちN-CoRをユビキチン化、SUMO化するE3ユビキチン・リガーゼとして働き、RARE転写活性を抑制すること、レチノイン酸によりPML-RARαのアミノ末端が切断されることにより、そのE3ユビキチン・リガーゼとしての機能が阻害され、転写活性が回復することが示唆された。
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