研究課題/領域番号 |
17590104
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境系薬学
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研究機関 | 静岡県立大学 |
研究代表者 |
出川 雅邦 静岡県立大学, 薬学部, 教授 (50134002)
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研究分担者 |
根本 清光 静岡県立大学, 薬学部, 准教授 (90189366)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2005年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 内分泌かく乱物質 / 種差 / 性差 / コレステロール生合成 / シトクロムP450 / Trp-P-1 / 硝酸鉛 / Penta-CB / 肝臓 / AhR / 精巣 / テストステロン / チロキシン |
研究概要 |
内分泌かく乱物質による毒性発現とその動物種差・性差・年齢差の解析を行い、以下の成果を挙げた。 1 雄性マウスを用いた検討から、Trp-P-1が血中総テストステロン量の低下、精巣アンドロゲン合成酵素関連遺伝子の発現抑制、肝シトクロムP4501A1誘導を引き起こすことを見いだし、肝発がん物質Trp-P-1が内分泌かく乱作用を有する可能性を示した。 2 フェノバルビタールによる血中総チロキシン量低下作用には、肝UDP-glucronosyltranfbrasesの誘導以外に未知の機序が存在することを、UGT1A isoforms欠損ラットを用いて明らかにした。 3 2,2,4,5,5'-pentachlorobipheny1のメチルスルフォン代謝物生成と血中総チロキシン量の低下作用に正の相関が見られないことを、ラット、マウスを用いた比較検討から明らかとした。 4 内分泌かく乱作用が疑われている硝酸鉛の肝cholesterol 7 α-hydroxylase遺伝子発現低下作用は、これまで考えられてきたTNF-αよりもIL-1βが関与する可能性をTNF-α ノックアウトマウスを用いて示した。 5 硝酸鉛による肝コレステロール合成亢進とsterol regulatory element binding protein-2遺伝子、3-hydroxy-3-methylglutalyl-CoA reductase遺伝子の発現亢進が、雌性より雄性ラットで早く起こることを明らかとした。 6 異物代謝酵素シトクロムP4501A(CYP1A)サブファミリー酵素誘導において異なった選択性を有する3種のnitroanisidine異性体を用い、肝臓でのそれら酵素誘導におけるラット、マウス、モルモット間での種差を検討した結果、ラットにおいてのみ誘導が見られ、その誘導機構に種差があることを明らかにした。
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