研究課題/領域番号 |
17590119
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医療系薬学
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
奥田 真弘 三重大学, 医学部附属病院, 教授 (70252426)
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研究分担者 |
水谷 秀樹 三重大学, 医学部附属病院, 講師 (80397504)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | 有機カオチントランスポータ / 腎尿細管 / OCT2 / プロモータ / 性差 / テストステロン / 転写調節 / 塩基性薬物 / アンドロゲン受容体 / 有機カチオントランスポータ / LLC-PK1 / nilutamide / rOCT2 / androgen response elements |
研究概要 |
腎近位尿細管の側底膜に発現する有機カチオントランスポータOCT2は塩基性薬物の腎排泄能の個体差や個体内変動に影響する重要な因子と考えられるが、その発現制御機構はほとんど分かっていない。本研究では、OCT1,2,3のプロモータ領域や、OCT2プロモータの部分切除並びに変異導入コンストラクトを用い、テストステロンによるOCT2発現調節機構の詳細解析を実施した。 1.OCT1,2,3のプロモータ領域のクローニング OCTI並びにOCT3のプロモータ領域はrat genomic DNAを鋳型として、特異的プライマーを用いたPCRによって単離した。OCT2のプロモータ領域はRat Genomic LibraryをOCT2プロモータ領域に特異的なプローブを用いてスクリーニングすることで得た。 2.OCT2プロモータのテストステロンによる転写促進 各プロモータ領域をpGL3ベクターに挿入後、ラットアンドロゲンレセプター(AR)とともにブタ腎由来の培養上皮細胞LLC-PK_1に発現させたところ、OCT2のプロモータ活性のみが1nM以上のテストステロンによって促進され、アンドロゲンレセプターの拮抗薬であるnilutamideによって有意に抑制された。 3.プロモータ領域の部分切除並びにAREの変異導入コンストラクトにおける転写活性の解析 OCT2のプロモータ領域の部分切除コンストラクト、並びに5カ所のアンドロゲン応答配列に個々に変異を導入することにより作成したコンストラクトを用いプロモータ活性を検討した結果、OCT2のプロモータ領域に存在する2種類のARE(ARE-1及びARE-3)がテストステロンによる転写活性の亢進に重要な役割を果たすことが明らかとなった。,
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