研究課題/領域番号 |
17590177
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
解剖学一般(含組織学・発生学)
|
研究機関 | 麻布大学 |
研究代表者 |
有嶋 和義 麻布大学, 獣医学部, 教授 (10124265)
|
研究分担者 |
山本 雅子 麻布大学, 獣医学部, 教授 (50130901)
白井 明志 麻布大学, 獣医学部, 助教授 (60235728)
|
研究期間 (年度) |
2005 – 2006
|
研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
|
配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2005年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
|
キーワード | 解剖学 / 動物 / 発生・分化 / 循環器・高血圧 / ジクワット / 胎子 / 動脈管 / ラット |
研究概要 |
1.ジクワットのラット胎子動脈管に及ぼす影響を検討した。ジクワット2mg/kgあるいは7mg/kgを剖検前3時間あるいは6時間に妊娠21日の母体に投与した群において対照群と比較して有意な動脈管の収縮がみられた。 2.ジクワットがシクロオキシゲナーゼ活性に及ぼす影響をinvitroで検討した。インドメタシン添加群(陽性対照)ではPGG2およびPGH2の生成が著しく阻害されたのに対して、ジクワット添加群ではこれらのPGsの生成は阻害されず、ジクワットはシクロオキシゲナーゼ阻害作用を持たないことが明らかとなった。 3.ジクワットが血漿中PGE2濃度に及ぼす影響を検討した。妊娠21日のラットにジクワットを7mg/kgの用量で皮下投与し、その3時間後の母体および胎子の血漿中PGE2濃度を測定した。その結果、ジクワット投与後の母体および胎子血漿中PGE2濃度に変化は認められなかった。従って、ジクワットの動脈管収縮機序はインドメタシンに代表される抗炎症薬における収縮作用機序とは異なることが示唆された。 4.ジクワットの動脈管収縮作用機序におけるエンドセリン(ET)の関与の有無を明らかにするために、非選択的ET受容体拮抗薬(TAK-044)を用いてET受容体を非選択的に遮断した状態でジクワットを投与し、その後の胎子動脈管の変化を観察した。その結果、TAK-0440.5mgを胎子に皮下投与しておくと、ジクワット7mg/kg母体皮下投与による胎子動脈管の収縮が阻害された。従って、ジクワットの動脈管収縮作用機序に前が関与していることがが示唆された。 5.ET受容体にはETAおよびETBという2種類のサブタイプが存在する。ジクワットの動脈管収縮機構にETAとETBのどちらのサブタイプが関与しているかを明らかにする目的で、選択的ETA受容体拮抗薬(BQ-123)を用いて、ETA受容体を選択的に遮断した状態でジクワットを投与しその後の胎子動脈管の変化を観察した。その結果、BQ-1230.2mgを胎子に皮下投与しておくと、ジクワット7mg/kg母体皮下投与による胎子動脈管の収縮が阻害された。従って、ジクワットの動脈管収縮作用機序にETA受容体が関与していることが示唆された。
|