研究課題/領域番号 |
17590208
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境生理学(含体力医学・栄養生理学)
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
田中 冨久子 (貴邑 冨久子) 横浜市立大学, 医学研究科, 客員教授 (40046066)
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研究分担者 |
舩橋 利也 横浜市立大学, 医学研究科, 准教授 (70229102)
美津島 大 横浜市立大学, 医学研究科, 准教授 (70264603)
高瀬 堅吉 横浜市立大学, 医学部, 助教 (80381474)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 性差 / CREB / ホルマリンテスト / 侵害刺激 / 脳の性分化 / 分界条床核 / DARPP32 / ラット / 脳・神経 / 側座核 |
研究概要 |
1.ホルマリン侵害刺激に対する痛み行動の性差 正常雄性ラットおよび発情前期ラットの足底皮下にホルマリンを投与すると、二相性の痛み行動が惹起された。その中間相5-10分の痛み行動は、雌性ラットの方が有意に強く、従って、雌性ラットの方がホルマリン侵害刺激に対する感受性の高いこと確認された。またこの性差はエストロジェン依存性であることがわかった。 2.pCREBによる痛み受容脳領域のマッピングとその経時的変化 雄性ラットおよび発情前期ラットを用いてホルマリンテストを行い、pCREB免疫陽性細胞の発現の変化を、投与前を0分として、5、10,30,120分後に検討した。その結果、分界条床核外側部において、発情前期のラットではpCREB発現が、ホルマリン投与後5分において、有意に増加した。すなわち、行動上の痛覚過敏性と一致して、この領域のCREBがリン酸化されることが明らかとなった。 3.性腺ステロイドホルモンの役割 ホルマリン投与によるpCREB発現に性差の認められた分界条床核外側部において、雌性ラットの性腺を摘除すると反応性が消失し、エストロジェンを補充すると、ホルマリンに対する反応性が回復した。 以上、ホルマリン侵害刺激に対する痛み行動には性差が存在し、分界条床核外側部および側座核が関与すること、その性差は、性腺ステロイドホルモンに対する感受性の性差に起因することが推測された。 さらに、ホルマリンテストにおいて、どのような分界条床核の細胞が雌型の発現パターンを示すのか、検討した。その結果、DARPP32免疫陽性細胞は、雌性特異的、かつ、ホルマリンテスト依存性にpCREBを発現することが明らかとなった。
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