配分額 *注記 |
3,800千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 300千円)
2007年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2006年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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研究概要 |
ヒト悪性リンパ腫細胞株17株のCD10/NEP24.11の発現についてフローサイトメトリー法,ウェスタンブロット法およRT-PCR法にて検討した結果,9株のB細胞リンパ腫株にCD10/NEP24.11のmRNAと蛋白の高発現が認められ,その酵素活性も確認された。このことはCD10/NEP24.11蛋白がBリンパ腫細胞の生物学的性状に何らかの関与をしていることが示唆される。CD10/NEP24.11蛋白の高発現にはexon 1,exon 2a,exon 2bおよびexon 3のmRHAの発現が重要であり,特にexon 2a long isoformのmRNAは蛋白発現を調整している可能性が示唆される。 CD10/NEP24.11の基質であるペプチドに対するレセプターの発現をRT-PCR法およびウエスタンブロット法にてヒト悪性リンパ腫細胞株を用いて検討した結果,濾胞性リンパ腫細胞株FL-18でendothelin receptor A(ET_AR)のmRNAおよび蛋白が認められた。FL-18細胞にendothelin Iを添加して培養し,その細胞増殖を検討したが,対照群に比して明らかな有意差は認められなかった。 CD10/NEP24.11陰性びまん性大細胞型リンパ腫細胞株HBL-1にCD10/NEP24.11遭伝子を導入し,安定したCD10/NEP24.11遭伝子導入細胞の樹立に成功した。この遭伝子導入細胞におけるCD10/NEP24.11のmRNA蛋白の発現はフローサイトメトリー法,ウェスタンブロット法およびRT-PCR法にて確認され,その酵素活性も証明された。CD10/NEP24.11遭伝子導入細胞は母細胞に比して細胞増殖が高い傾向が認められた。 今後,このCD10/NEP24.11遭伝子導入リンパ腫細胞を用いて,正常細胞およびBリンパ腫におけるCD10/NEP24.11の生物学的役割の解明をさらに図る予定である。
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