研究課題/領域番号 |
17590325
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人体病理学
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研究機関 | (財)東京都高齢者研究・福祉振興財団 |
研究代表者 |
泉山 七生貴 (財)東京都高齢者研究・福祉振興財団, 東京都老人総合研究所, 助手 (10158751)
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研究分担者 |
仲村 賢一 (財)東京都高齢者研究・福祉振興財団, 東京都老人総合研究所, 研究員 (60159069)
田久保 海誉 (財)東京都高齢者研究・福祉振興財団, 東京都老人総合研究所, 研究部長 (00154956)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2006年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2005年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 前立腺 / テロメア / テロメレース / FISH / 病理学 / 核酸 / 癌 / ゲノム / 細胞・組織 |
研究概要 |
ニコン社製蛍光顕微鏡とCCDカメラに付属するコンピュータに、ソフトウエアに関する共同研究者であるSteven Poon博士をカナダのBCがんセンターから17年度、18年度に招聘し、テロメア測定のソフトウエアであるTissue Telo(最新version)をインストールし、FISH法によるテロメア長測定をさらに容易にした。以上の定量的蛍光in situ hybridization(Q-FISH)法により組織切片上でテロメア長の測定が可能となり、以下のデータを得た。 1.前立腺組織では粗な筋線維や膠原線維の自家蛍光が強く、Q-FISH法による組織切片上でのテロメア長の測定が比較的困難なことがわかった。各種の自家蛍光の消去法を試みたが、これらの間質細胞の自家蛍光を除くことは困難であった。 2.Q-FISH法の改良:FISHに使用するセントロメアプローブを用いて、各種の細胞6種(TIG-1細胞の異なるPDL3種、成人からの血液有核細胞2例、リンパ腫細胞1種)をハイブリダイズして、フローサイトメトリーにより蛍光光度を測定すると、同一であった。しかし、試薬の温度と濃度により、蛍光光度が変化して、培養細胞の細胞ブロックを同一切片上でFISHを行い、培養細胞のテロメアとセントロメアの光度比(テロメア長を反映)で、実験対象の組織の光度比を除する標準化を行い良好な結果を得た。 3.テロメアとセントロメアの光度比は、進行した癌細胞は線維芽細胞よりも17-29%小さいことがわかり、両者の鑑別が可能であることが示唆されました(特許)。 4.前立腺上皮の内腔面の細胞は基底膜側の細胞よりもテロメア長が短く、両者の細胞動態が異なることが示唆された。
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