研究課題/領域番号 |
17590383
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
細菌学(含真菌学)
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
江本 正志 群馬大学, 医学部, 教授 (70232981)
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研究分担者 |
斎藤 博久 国立成育医療センター研究所, 免疫アレルギー研究部, 部長 (40130166)
佐竹 史明 群馬大学, 医学部, 助手 (40302492)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2006年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2005年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | Vα14 / NKT細胞 / CD1d / α-galactosylceramide / NKR-P1 / Interleukin-12 / Interferon-γ / Interleukin-4 |
研究概要 |
リステリア感染症におけるinvariant (i)NKT細胞応答並びにα-galactosylceramide(α-GalCer)の影響を検討した。その結果、(1)感染早期よりiNKT細胞の多くは検出不能となるが、その後NKR-P1(NK1.1)を消失した(NKR-P1^-)細胞が増加する、(2)感染早期に消失するiNKT細胞の殆どがCD4を発現している、(3)感染後に出現するNKR-P1^-iNKT細胞は、内因性のIL-12を中和することにより出現しなくなる、(4)感染後に出現するNKR-P1^-iNKT細胞は感染前と比較して著しく活性化されている、(5)感染前のiNKT細胞はIFN-γ並びにIL-4の両者を産生するが、感染後に出現するNKR-P1^-細胞はIFN-γ産生能のみを保持している、(6)予めNKR-P1^+細胞を消失させておくと、感染後もNKR-P1^-iNKT細胞は増加しない、(7)胸腺摘出マウスに感染した場合もNKR-P1^-iNKT細胞が出現する、(8)感染後期にはNKR-P1^+iNKT細胞が再び出現する、(9)感染後期に再び出現するiNKT細胞の少なくとも一部は、NKR-P1^-細胞が再び本分子を発現することに起因する、(10)予めα-GalCerを処理しておくと、リステリアの増殖並びに臓器内の炎症を著しく抑制する、並びに(11)α-GalCerによる効果は、顆粒球並びにγ/δ型T細胞の炎症局所への動員を促進することに起因する、こと等が明らかとなった。 以上より、iNKT細胞上のNKR-P1は感染早期より産生されるIL-12により著しく変動し、その変動に伴って細胞の機能も大きく変化すること、並びにα-Gl1Cerが感染症予防薬として有効であると共に、本物質の効果は自然免疫系の細胞を炎症局所に効率良く動員することに起因することが明らかとなった。
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