研究課題/領域番号 |
17590421
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ウイルス学
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
高橋 雅春 自治医科大学, 医学部, 講師 (70326841)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2006年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2005年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | E型肝炎 / E型肝炎ウイルス / 人獣共通感染症 / reservoir / HEV RNA / HEV抗体 / ブタ / イノシシ |
研究概要 |
1.全国1425頭の飼育ブタを調査し、ブタでのE型肝炎ウイルス(HEV)感染が全国的に蔓延していることを明らかにするとともに、55頭のブタからHEV株を分離し、日本人E型肝炎患者由来株と近縁であることを示した。また、既報の3型HEVとの全塩基配列での相同性が81-83%に過ぎない2株を報告し、ブタに蔓延するHEV株が多様性に富んでいることを示した。さらに、末梢血中のIgAクラスHEV抗体とHEV RNAの出現が相関していることを示した。 2.12県87頭の野生イノシシを調査し、2頭(2%、山口及び徳島)からHEV RNAを検出した。佐賀のイノシシ株を加えたHEV3株の全塩基配列を決定し、日本のイノシシに多様性に富むHEV株が感染しており、それぞれに近縁な国内のE型肝炎患者及びブタ由来株が存在することを示した。 3.モンゴル国及びインドネシア国バリ島のブタ各243頭及び101頭を調査した結果、IgGクラスのHEV抗体陽性率は92%及び57%、HEV RNAの陽性率は37%及び5%であった。分離されたHEV株はそれぞれ3型及び4型に属し、地域固有の土着株であると想定された。また、バリ島の散発性E型肝炎患者から、ブタ由来株と97-98%の塩基配列の相同性を示す4型HEV株を分離した。これらの結果は、発展途上国においても人畜共通感染症としてのE型肝炎が存在していることを示すものである。 4.野生イノシシの肉を摂食後にE型肝炎を発症した4症例(愛知)から4型HBV株を分離した。同地域のイノシシ2頭からこれらと99%以上の相同性を示すHEV株が分離されたことから、イノシシからヒトへのHEV感染の可能性が強く示唆された。 5.HEV株の塩基配列の多様性を踏まえ、1〜4型の全ての遺伝子型のHEV株に対応し、ヒトのみならず、ブタ、イノシシ等の動物由来のHEVをも高感度に検出可能なRT-PCR系を開発した。
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