研究課題/領域番号 |
17590422
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ウイルス学
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
近藤 一博 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (70234929)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2005年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | ヒトヘルペスウイルス6 / ヒトヘルペスウイルス7 / HHV-6 / HHV-7 / SCID-huマウス / ストレス / 疲労 |
研究概要 |
ウイルスの潜伏感染時や再活性化時に特異的に活性化するプロモーターの同定と、ヒトの血液幹細胞を移植したSCID-huマウスでin vivoの潜伏感染系の確立を中心に研究を行なった。 1.プロモーター解析に関しては、新規なものも含め、ウイルス増殖(再活性化)にともなって活性化するHHV-6の初期遺伝子プロモーターの同定と解析を主として行った。この結果、HHV-6の初期遺伝子プロモーターが、前初期遺伝子蛋白単独で充分な活性化が行なわれるものと、活性化するためにウイルス感染と増殖の開始が必要なものとの2つのクラスに分類されることを見出した。また、前初期遺伝子の中でも特に、前初期遺伝子IE2によって活性化さがおこなわれ、IEIとの共発現によってさらに活性化することが示された。さらに、これらの活性化にはHCMV IE2の結合モチーフであるCRSが関与していることが示唆された 2.SCID-huマウスでの潜伏感染系の成立に関しては、野生株ウイルスおよび組換えウイルスを用いて、HHV-6やHHV-7の潜伏感染の主体と考えられるmyeloid系細胞の増殖・分化を維持できるNOD-SCID-huマウスの系において、ヒトの潜伏感染よりも非常に高頻度での潜伏感染細胞が長期間長期間維持できるHHV-6のin vivo潜伏感染モデルを作製した。また、骨髄中より分化の進んだmyeloid系細胞がある脾臓において、HHV-6初期遺伝子、後期遺伝子mRNA発現を確認でき、この潜伏感染システムが、潜伏感染だけでなく、再活性化の解析にも有用であることが判った。また、HHV-6の再活性化がmyeloid系細胞の分化にともなって生じることも示唆された。
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