研究課題/領域番号 |
17590443
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
義江 修 近畿大学, 医学部, 教授 (10166910)
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研究分担者 |
稗島 州雄 近畿大学, 医学部, 講師 (10322570)
中山 隆志 近畿大学, 医学部, 講師 (60319663)
長久保 大輔 近畿大学, 医学部, 助手 (10368293)
白川 愛子 近畿大学, 医学部, 助手 (30260285)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2005年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 形質細胞 / CCR10 / 粘膜免疫 / 転写因子 / IL-21 / ビタミンD / Ets-1 / ビタミンDレセプター / ケモカインレセプター / プローモーター / Ets / Ikaros |
研究概要 |
CCR10は皮膚特異的に発現するケモカインCCL27の受容体として同定され、皮膚指向性T細胞での発現が報告されたが、さらに各種の粘膜組織で発現しているCCL28の受容体であることも明らかにされた。そして我々はCCR10がB細胞では形質細胞の段階で発現してくることを世界に先駆けて報告した。またCCR10の発現はIgA産生細胞の腸管粘膜への帰巣に重要であることも報告した。形質細胞の分化にはXBP-1やBlimp-1などの転写因子が重要な役割をはたす。しかしながらCCR10のプロモーター領域にはこれらの転写因子の認識配列は存Eしない。そこで本研究では形質細胞におけるCCR10発現に関わる転写因子を同定し、それによって形質細胞分化における新たな転写制御機構を明らかにすることを目的とした。 活性化ヒトB細胞をIL-21の存在下で培養すると形質細胞に分化することが報告された。そこでこの分化系を用いてCCR10の発現を検討した。その結果、IL-21のみではCCR10の発現は誘導されないが、活性型ビタミンD3(VD3)を加えるとCCR10の発現が誘導された。そこでCCR10の開始コドンから上流-1500bpまでをクローニングし、pGL3に挿入してCCR10を発現しているヒト骨髄腫細胞株に導入してレポーターアッセイを行った。その結果、-71〜-62bpの領域に存在するEts-1認識配列がCCR10の発現誘導に基本的に重要であることが示された。そしてEts-1の結合を確認した。さらに-124〜-110bpにVD3応答サイトと見なしえる配列を見出し、そこに点変異を導入することによりVD3に対する反応性の消失を確認した。そしてVD3レセプターのVD3依存的結合を確認した。VD3は粘膜免疫を誘導することが報告されており、形質細胞でのCCR10発現誘導もそのメカニズムのひとつと考えられる。
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