| 研究課題/領域番号 |
17590448
|
|---|
| 研究種目 |
基盤研究(C)
|
| 配分区分 | 補助金 |
|---|
| 応募区分 | 一般 |
|---|
| 研究分野 |
医療社会学
|
|---|
| 研究機関 | 東京医科歯科大学 |
|---|
研究代表者 |
田中 雄二郎 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (70236644)
|
|---|
| 研究分担者 |
大川 淳 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 准教授 (30251507)
山脇 正永 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 准教授 (30302855)
|
|---|
| 研究期間 (年度) |
2005 – 2006
|
| 研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
|
| 配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
|
|---|
| キーワード | EPOC / 診療参加型実習 / クリニカル・クラークシップ / カリキュラム改善 / 医学教育 / 臨床研修 |
|---|
| 研究概要 |
(目的)大きな転換期にある医学教育において、学生の臨床実習、卒後の初期研修には一貫性のあるシステム構築が重要と考えられる。本研究では卒前の臨床参加型実習(クリニカル・クラークシップ)における診療行為の経験範囲に関して、臨床研修との同一性と相違点を検討することを目的とした。
(対象・方法)
当院における1年目研修医(平成17年度54名、平成18年度110名)、平成18年度臨床参加型実習学生87名を対象とした。評価項目としてEPOCの行動目標(21項目)・経験目標(232項目)について研修医自己評価と指導医評価をスコア化しEPOCの信頼性を検証したうえで、学生と研修医の自己評価による経験内容を比較した。
(結果)(1)EPOCの信頼性評価(自己評価と指導医評価との比較)
研修医自己評価と指導医評価については、すべての項目で優位な相関が見られた。
(2)臨床実習学生と研修医の比較
臨床実習学生の評価では、医療の社会的側面に関する項目は修得度が低かった。経験については、医療面接における指示指導、泌尿生殖系、骨関節筋、小児、精神、で修得度が低かった。一方、手技については気道確保、心臓マッサージ、圧迫止血、採血、導尿、創部消毒、で修得度が高かった。徴候として7割以上が経験していた項目は、体重増減、浮腫、発熱、便通異常であった。
(結論)卒前の臨床実習では行動目標項目はほぼ達成できた。経験目標にっいてはローテイトしない診療科の身体診察、臨床検査で修得率が低くなった。これは臨床実習でどの診療科を必修とするかに関連する。また、基本手技として採血・導尿なども指導医の指導の下施行されており、とくに医療安全上の問題も生じていなかったことから、今後の学生の医行為について法的整備も期待される。習得状況の質の問題については研修と実習では質的な到達度は当然異なり、今後は質についての研究が必要である。
|
