研究課題/領域番号 |
17590452
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医療社会学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
松本 政雄 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (50149944)
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研究分担者 |
小縣 裕二 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (60281127)
前田 浩志 広島国際大学, 保健医療学部, 助手 (20330706)
窪田 英明 鈴鹿医療科学大学, 医用工学部, 助教授 (30234496)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2006年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2005年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | ディジタル乳房用X線装置 / スペクトル測定システム / カーボン・アクリル散乱体 / ディジタル特性曲線 / MTF / ウィナースペクトル / C-Dファントム像 / 品質管理システム / ディジタルマンモグラフィシス / CDMAMファントム / 平均乳腺線量 / ディジタル画像の物理特性 / 被曝線量 / 検出能 |
研究概要 |
1.撮影条件下の線質測定が可能なスペクトル測定システムの開発 RAMTEC-413X線スペクトルアナライザー、スペクトル測定用ノートパソコン及びカーボン散乱体やアクリル散乱体を組み合わせて、従来、管電流が大きくなると測定が困難であったディジタル乳房用X線装置の各種撮影条件下のX線スペクトルを0.2keV間隔で測定し、測定したスペクトルから計算した照射線量と現有の乳房用線量計で測定した照射線量を比較しながら、撮影条件下の線質測定が可能なスペクトル測定システムを構築した。すなわち、ディジタル乳房用X線装置で、臨床診断に使用している種々の撮影条件下でX線を曝射して、被写体であるカーボン散乱体やアクリル散乱体で90°方向に散乱したX線光子を種々のピンホール径のタングステンコリメータを通して、X線スペクトル検出器で検出した。検出したX線光子数スペクトルを補正・解析して、種々の撮影条件下で使用するのに、カーボン散乱体やアクリル散乱体の大きさ・形状、タングステンコリメータのピンホール径、焦点-被写体間距離、被写体-検出器間距離を見出した。また、コンプトン散乱でのクライン-仁科の微分散乱断面積の式を使って、90°方向の散乱X線から一次X線を逆算する現有のプログラムも改良した。 2.患者の被曝線量と乳房診断用X線画像の画質と検出能の関係の究明 現有の乳房用線量計で照射線量を測定しながら被写体なしで一様曝射を行い、ディジタル特性曲線とウィナースペクトルを求め、さらに同じ曝射条件で、タングステン板及びC-Dファントムなどを撮像して、タングステン板のエッジ像からMTFを求め、C-Dファントム像から検出能を評価し、ディジタル乳房用X線装置の画像評価法を検討し、患者の被曝線量を低減するために、いろいろなディジタル乳房用X線装置の各種撮影条件下で測定したX線スペクトルと、乳房診断用X線画像(ファントム)3の画質と検出能の関係を究明した。 3.ディジタル乳房用X線装置の品質管理システムの開発 この品質管理システムの適用範囲を明らかにするとともに、患者の被曝線量を低減するために、さらに、散乱X線のスペクトルも測定して、各種撮影条件下の線質の改善方法を検討し、これを使ったディジタル乳房用X線装置の総合的な品質管理システムの開発を行った。
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