研究課題/領域番号 |
17590492
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態検査学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
日高 洋 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (30243231)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2006年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2005年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | TSH / TSHレセプター抗体 / IgG / IL-4 / IL-13 / バセドウ病 / TSHレセプ夕ー抗体 |
研究概要 |
甲状腺刺激ホルモン(TSH)のレセプター(TSH-R)に対する刺激型の抗体(TSAb)が、TSH-Rを介して甲状腺細胞を過剰に刺激し、甲状腺ホルモンの産生が増加するというのがバセドウ病の病因である。このTSAbがリンパ球にも発現しているとされるTSH-Rを介してリンパ球を刺激し、産生されたサイトカインによりBリンパ球からの抗体(TSAbを含む)産生が促進されるため、バセドウ病はなかなか治らないのではないかと考えた。TSAbはTSH様の作用を示すため、本研究ではTSHの抗体産生に対する影響を調べた。平成17年度、ヒト末梢血単核球をヒトTSH共に7日間培養し、上清中のIgG量を測定した。健常人血中レベルであるTSH 1μU/mLでは、IgGの産生増加は認められなかったが、原発性甲状腺機能低下症でもみられるレベルであるTSH10μU/mLおよび100μU/mLでは、IgGの有意な産生増加を認めた。つぎにリンパ球の抗体産生に関連するサイトカイン産生におけるTSHの影響について検討したが、IL-4は検出感度(0.1p9/mL)以下であり、比較することが出来なかった。平成18度はIL-13について検討したが、やはり検出感度(0.2pg/mL)以下であり、比較することが出来なかった。そこで末梢血単核球とTSHとの培養の最後の1日間PWMで刺激して、上清中のIgG、IL-4、IL-13を測定した。IgG産生量とIL-4産生量には相関がなく、IgG産生量とIL-13産生量には相関を認めた(r=0.64,p<0.01)。以上より甲状腺刺激ホルモンは末梢血単核球のIL-13産生を増強し、抗体産生を増加させることが明らかになった。TSAbもTSAb自身を含めた抗体産生を増強する可能性があると考えられた。
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