研究課題/領域番号 |
17590501
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態検査学
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研究機関 | 大阪医科大学 |
研究代表者 |
中西 豊文 大阪医科大学, 医学部, 助教授 (10247843)
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研究分担者 |
清水 章 大阪医科大学, 医学部, 名誉教授 (00028581)
竹内 徹 (武内 徹) 大阪医科大学, 医学部, 助手 (10330078)
村尾 仁 大阪医科大学, 医学部, 助手 (00278540)
後藤 功 大阪医科大学, 医学部, 講師 (90330084)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | Autoantibody / Cancer / Proteomics / Adenocarcinoma / Biomarker / Diagnosis / 癌プロテオミクス / 自己抗体 / 肺アデノカルシノーマ / 肺癌バイオマーカー / 2D-PAGE / α-エノラーゼ / ペルオキシレドキシン-6 |
研究概要 |
2001年、Hanash教授らのグループは、初めてプロテオーム手法を用い、肺癌患者血清中に存在する自己抗体を標的に肺癌マーカー候補の検索した結果、肺Adennocarcinoma患者血清中に37〜40%の頻度でAnnexin-I&IIに対する自己抗体の存在を明らかにした。この報告を契機に本手法を用いて癌(腫瘍)マーカー候補が数多く発見・同定された。癌(腫瘍)抗原に対する自己抗体の検出は、癌組織片を用いた遺伝子解析法と比較して、検体(血清)の入手が容易であり、測定手法も比較的簡便であり、同定された癌マーカーが臨床医学の現場で応用が期待された。そこで、我々は彼らの追試から始め下記のごとく新しい肺癌診断マーカー候補を見出した。 [方法】培養ヒト肺癌細胞株(A549)を可溶化緩衝液にて処理し試料を得た。50μgタンパク量を2次元電気泳動し、分離されたA549細胞由来タンパク質をPVDF膜に転写した。ブロッキング後、一次抗体として500倍希釈ヒト血清を用い、ECLplusにて陽性スポットを検出した。一方、ECL陽性スポットに対応する銀染色ゲルより切り出し、飛行時間型質量分析計(UltraFlex)あるいは、イオントラップ型質量分析計(LCQ<^DECA>)にて分析し、得られた結果をデータベース検索し目的タンパク質を同定した。 [結果]肺癌患者血清より抗αエノラーゼ、シャペロニン、ペルオキシレドキシン-6抗体など8種類の肺癌マーカー候補を見出した。自己抗体を標的にしたバイオマーカー検索法は、肺癌以外の種々の癌関連マーカー検索に応用可能である。
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