研究課題/領域番号 |
17590529
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
衛生学
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研究機関 | 独立行政法人労働安全衛生総合研究所(産業医学総合研究所) |
研究代表者 |
王 瑞生 独立行政法人 労働安全衛生総合研究所(産業医学総合研究所), 健康障害予防研究グループ, 上席研究員 (10321895)
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研究分担者 |
本間 健資 独立行政法人 労働安全衛生総合研究所(産業医学総合研究所), 研究企画調整部, 部長 (90332402)
須田 恵 独立行政法人 労働安全衛生総合研究所(産業医学総合研究所), 有害性評価研究グループ, 主任研究員 (90415969)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,550千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 150千円)
2007年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2006年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2005年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | グリコール誘導体 / エチレングリコールモノエチルエーテル / 生殖毒性 / ALDH2酵素 / 遺伝子ノックアウトマウス / エチルセロソルブ / ALDH2遺伝子 / ノックアウトマウス / 精子運動能 / エチレングリコールモノエチル |
研究概要 |
グリコール誘導体の一つであるEGEEの体内代謝に重要な役割を果だしているALDH2遺伝子のノックアウトマウスおよびワイルドタイプのマウスにEGEEを投与して、生体影響(精子運動への影響など)や体内代謝について検討した結果、次のことを判明した。1.EGEEの投与後、精子の運動率や前進性精子の比率は、ALDH2遺伝子ノックアウトとワイルドタイプのマウスの間に有意な差が認められた。つまり、精子の運動能へのEGEE投与の影響がワイルドタイプマウスにおいてノックアウトマウスより顕著であった。また、インビトロ実験で、EAAによる精子運動能への直接作用が確認された。2.EGEE投与後の精巣組織における遺伝子発現変動は、両タイプのマウス問に遺伝子発現の違いがあることが示唆された。3.EGEE曝露後、尿中代謝物の排出量は、いくつのタイムポイントにおいて、両タイプのマウスの問に差があったが、他の尿試料では、有意な差が認められなかった。このように、グリコール誘導体の代謝および毒性発現にALDH2が関与し、代謝プロセスが重要であることが示唆された。今後、活性の代謝物やその細胞内ターゲットの同定が必要である。 また、もう1つのグリコール誘導体であるエチレングリコールモノ-n-ブチルエーテル(別名ブチルセロソルブ)(EGBE)単独投与時の毒性、EGEEと混合投与する場合EGEEの生殖毒性への影響などについて検討し、グリコール誘導体の毒性の解明を試みた。その結果、EGBEの毒性は殆どなく、EGEEと混合投与時の生殖毒性はEGEEによるもので、これに対してもEGBEの影響はなかったことを判明した。
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