研究課題/領域番号 |
17590536
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
公衆衛生学・健康科学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
渡辺 雅史 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教 (90280974)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,750千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 150千円)
2007年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2006年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2005年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 社会医学 / 感染症 / インフルエンザウイルス / 環境 / 大都市 / PCR / 空中浮遊細菌 |
研究概要 |
空気中ウイルスの検出にも応用が試みられているnested RT-PCR法を用いた空中浮遊インフルエンザウイルスの検出法の確立をめざしたが、これまでのところ、安定して空中のインフルエンザウイルスを検出できる条件が得られなかった。原因としては、ウイルスの捕集方法に関する問題、PCRの感度の問題などが考えられた。したがって、大都市公共空間における空中浮遊インフルエンザウイルスの動態、インフルエンザウイルスの検出状況と浮遊粒子状物質、浮遊細菌、検出される細菌種、その他気温、湿度、人の密度、換気条件といった指標との関連については十分な統計学的検証をすることができなかった。しかしながら、大都市地下公共空間(公共地下通路、地下鉄車両内)において、浮遊粒子状物質および空気中浮遊細菌の動態を明らかにした。通行者、粒径5.0μmの浮遊粒子状物質数と空気中浮遊細菌間に正の相関が認められることを明らかにした。空気中浮遊細菌の同定を行った結果、前回の調査同様、空気中の浮遊細菌はグラム陽性菌がやや優勢であり、属レベルでStaphylococcus属、Micrococcus属、Pseudomonas属が優位であった。病原性が示唆される黄色ブドウ球菌、連鎖球菌も同定された。空気中浮遊ウイルスに関する文献調査と上記結果より、インフルエンザ流行期には、粒径5.0μmの浮遊粒子状物質数を空中浮遊病原体のリスク指標として使用できる可能性が示唆された。 今後は、空中浮遊病原性ウイルスを安定して検出法を確立できるよう、鋭意努力していく所存である。
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