研究課題/領域番号 |
17590548
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
公衆衛生学・健康科学
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
大重 賢治 横浜市立大学, 医学部, 準教授 (50343398)
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研究分担者 |
栃久保 修 (杤久保 修) 横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (30046099)
久保田 勝明 横浜市立大学, 消防研究所・基盤研究部, 研究員 (90358797)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 病院前救急医療 / 救急車 / 地理情報システム / 時系列分析 / 空間分析 / 効率性 |
研究概要 |
背景:人口の高齢化と住民意識の変化から、近年、救急車を利用する人の数が急増している。この現象はわが国固有ものではなく、先進国に共通のものである。心肺停止事例の救命率は、救急処置が施されるまでの時間に反比例するが、救急搬送需要の増加は、救急隊の現場到着時間の遅延をもたらし、救急処置が施されるまでに要する時間を延長させつつある。また、増加を続ける救急搬送需要は、救急隊の運営費を押し上げ自治体の財政を圧迫することから社会問題となりつつある。 目的:効率的な病院前救急医療システム運営のための供給側の改革として、4つの効率化が考えられる。救急対応の効率化、救急隊配置の効率化、病院間搬送の効率化、搬送病院選定の効率化である。本研究は、救急隊配置の効率化を重点的に検討したものである。 方法:横浜市における救急搬送記録を用いて、救急出動サーカディアンリズムを、事故種別ごと、疾患別、年齢階級ごとに描出し、その特徴について考察した。また、地図情報システム:GIS(ArcGIS Network Analyst)を用いて、救急隊配置の効率化について検討した。 結果:救急出動発生の時系列分析により、心肺停止事例発生の時間的特徴など、いくつか重要な所見が観察された。また、救急隊の配置を空間的に分析することにより、重層的な配置の重要性が示唆された。 まとめ:救急発生には時間的特徴と空間的特徴がある。これらの特徴を吟味しつつ、効率的な救急隊の配置について、今後も検討を重ねる必要があると考えられた。
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