研究課題/領域番号 |
17590560
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
公衆衛生学・健康科学
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研究機関 | 愛知医科大学 |
研究代表者 |
小林 章雄 愛知医科大学, 医学部, 教授 (80135342)
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研究分担者 |
柴田 英治 愛知医科大学, 医学部, 助教授 (90206128)
渡邊 美寿津 愛知医科大学, 医学部, 助教授 (30298624)
堀 礼子 愛知医科大学, 医学部, 講師 (80329812)
赤松 康弘 愛知医科大学, 医学部, 助手 (70257658)
山本 敬子 愛知医科大学, 医学部, 助手 (40410815)
坪井 宏仁 浜松大学, 健康プロデュース学部, 助教授 (20319338)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2006年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2005年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 瞳孔径 / 眠気 / 疲労 / 睡眠潜時 / 標準値 / 瞬目 / 睡眠 / 心拍 / 抑うつ |
研究概要 |
眠気・疲労の客観的指標としての瞳孔径とその変動の有用性を検討した。1)昼間の強い眠気のために愛知医科大学病院睡眠医療センターを受診した48名の外来患者(男性38名、女性10名、平均年齢40.6歳)について、Two Nap Sleep Test(TNST)と瞳孔径指標との関連を分析した。瞳孔径の計測にはAMTeh社製F2Dを用い、座位安静にて11分間計測した。その結果、TNSTにおける睡眠潜時と瞳孔径のPupillary Unrest Index(PUI)は有意な負の相関(p<0.03)を示した。2)同一企業に勤務する健康な男性36名について、Vital Exhaustion Scaleによる疲労の測定、リストバンド型脈波記録装置を用いた心臓自律神経機能の測定、瞳孔径(浜松ホトニクス社製C7364)の測定を行い、相互の関係を検討した。その結果、心臓自律神経機能の指標と瞳孔径指標との間には有意な関連は見いだされなかった。3)Head-Up Tilting試験時に脈派計測と瞳孔径計測を同時に行いTiltingの影響を観察した。その結果2名の被験者ではTiltingによる瞳孔径への影響は明らかではなかった。 4)健常な成人143名(男性92名、女性51名)について瞳孔径の測定を行い、標準値の設定を試みた。その結果、平均的な日本人の瞳孔径は20歳以降小さくなる傾向にあり、50歳代では1.2mm、約16%小さいことがわかった。5)瞳孔径計測における瞬目の影響を検討した。その結果、瞳孔径の変動指標としてのPUIには瞬目の影響が強くあらわれており、無視できない要因であることが示唆された。以上の検討により、眠気・疲労の客観的指標として、瞳孔径とその変動指標は意義を有するものであることが明らかとなったが、他の自律神経機能指標との関連、瞬目の影響の除去など、さらに検討すべき課題が残されている。
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