研究課題/領域番号 |
17590599
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内科学一般(含心身医学)
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
安成 憲一 大阪市大, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (90231646)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2006年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2005年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 白血球 / 酸化ストレス / 血圧 / 危険因子 / 血管内炎症 / 交感神経 |
研究概要 |
我々は、白血球の酸化ストレスをフローサイトメトリーを用いて好中球・単球を別々に測定し、循環器疾患の他の危険因子との関係を検討した。また、各種降圧剤の治療効果の評価に利用できるかどうか検討した。白血球の酸化ストレスは蛍光色素プローブを負荷し、フローサイトメトリーにてそれぞれの分画をゲート化し、測定した。年令、性、body mass index、血圧(平均血圧)、中性脂肪、LDLコレステロール、HDLコレステロール、ヘモグロビンA_lcなどともに新しい危険因子であるCRP(高感度)も測定した。好中球の酸化ストレスおよび単球の酸化ストレスは、同じ人の血液中を流れていながら異なった調節を受けていることが明らかになった。すなわち、好中球球の酸化ストレスは、血圧およびヘモグロビンA_lcによって影響を受け、単球の酸化ストレスは、血管内の炎症を反映する。単球の酸化ストレスは、高血圧性心肥大,頸動脈硬化、夜間降圧や不安による交感神経の活性化にも関係している。また、両者は、それぞれ独立した心血管病の危険因子であることも明らかになりつつある。 ヒトの高血圧症では活性酸素が上昇していることが報告されている。我々も、本態性高血圧患者では好中球の酸化ストレスが上昇しており、好中球の酸化ストレスと平均血圧との間には正の相関が認められることを報告している。我々はカルシウム拮抗薬ベニジピン4mgと対照薬のプラセボを本態性高血圧患者に投与して比較した試験においても、プラセボでは血圧および好中球の活性酸素は低下を示さなかったが、ベニジピンでは血圧および好中球の活性酸素は低下を示したという結果を得ている。ベニジピンによる収縮期血圧および拡張期血圧の低下と好中球の酸化ストレスの低下には、正の相関が認められた。好中球の酸化ストレスは、高血圧性患者の治療効果の指標となる可能性がある。
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