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胃正常粘膜再生をめざした分化制御遺伝子群の免疫応答による可塑的調節機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 17590608
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 消化器内科学
研究機関東北大学

研究代表者

今谷 晃  東北大学, 高等教育開発推進センター, 助手 (30333876)

研究分担者 飯島 克則  東北大学, 病院・助手 (60375003)
大原 秀一  東北大学, 高等教育開発推進センター, 助教授 (40223929)
研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2006年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2005年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
キーワード発生・分化 / 発現制御 / シグナル伝達 / 免疫学 / 胃
研究概要

胃正常胃粘膜では、Helicobacter pylori(H.pylori)によって、発癌母地である萎縮性胃炎や腸上皮化生という可塑的な"分化変更"が生じる。本研究では、H.pyloriに対する免疫応答の観点から、その"分化変更"機構の一端をホメオボックス遺伝子Cdx2とSex-determining region(SRY) related high mobility group(HMG)ファミリー転写因子Sox2に注目して明らかにした。まず、腸上皮化生に深い関係のある転写因子Cdx2は、H.pylori刺激によりAKT/NFκBシグナルを活性化することによって発現誘導することを明らかにした。また、H.pyloriに対する免疫応答の際重要なTh1関連サイトカインであるIFN-γ、IL-1β、TNF-αおよびTh2関連サイトカインであるIL-4によるin vitroでの刺激解析をしたところ、固有胃腺分化維持に関連のあるSox2の発現誘導機構の1つに、IL-4によるSTAT6シグナル伝達を介した系が存在し、H.pyloriおよびIFN-γは、そのSox2の発現誘導機構を抑制することを明らかにした。更にH.pylori感染ヒト胃粘膜におけるCdx2およびSox2の発現について免疫組織化学を用いて検討したところ、両者は相補的に発現し、Sox2siRNAを用いたin vitroの検討から、Sox2阻害はCdx2およびMUC2を誘導することを明らかにした。このため、H.pylori感染胃粘膜においてはSox2発現抑制が、胃粘膜萎縮の形成と腸上皮化生の進展に重要な影響を及ぼしている可能性を見いだした。このようにH.pycoliに対する免疫応答が、Cdx2やSox2の胃関連分化制御遺伝子の発現調節に関与し、胃における可塑的な"分化変更"に重要な役割を果たしていることが明らかになった。

報告書

(3件)
  • 2006 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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