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潰瘍性大腸炎の病態におけるメモリーT細胞の意義についての解析

研究課題

研究課題/領域番号 17590662
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 消化器内科学
研究機関札幌医科大学

研究代表者

岡本 哲郎  札幌医大, 医学部, 助手 (60332912)

研究分担者 高山 哲治  札幌医科大学, 医学部, 助教授 (10284994)
研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2005年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
キーワード潰瘍性大腸炎 / メモリーT細胞 / 樹状細胞 / トロポミオシン / サイトカイン
研究概要

潰瘍性大腸炎(UC)の病因・病態に自己免疫学的異常が関与することは良く知られている。メモリーT細胞は、特異的免疫応答の誘導や免疫自己寛容などでも免疫応答の中心的役割を担っていることからUCの病因・病態においても重要であると考えられる。最近になって、メモリーT細胞はcentral memory T細胞(TCM)とeffector memory T細胞(TEM)に分画されること、また、TCMは抗原の再刺激によってTEMに分化することが示され、免疫学的異常を伴う疾患の病態において重要な意義をもつ可能性が指摘されている。
そこでまず、UC患者(活動期13人および非活動期9人)末梢血中のCD4+CD45RO+メモリー細胞の割合をFACS解析を用いて検討したところ、健常人(6人、46,5±8.5%)と比較したところUC患者では67.2±11.6%と有意に増加し、活動期UC患者では非活動期UC患者と比べ増加している傾向が認められた。次に、CD4+メモリーT細胞をCD45RO+CD62L+細胞(CD4+TCM)とCD45RO+CD62L-細胞(CD4+TEM)に分画して同様に検討したところ、健常人、非活動期UC患者および活動期UC患者のCD4+TCM細胞は、それぞれ26.1±2.3%、35.1±7.2%および53.2±15.2%と病勢とともに有意に増加していた。CD4+TEMは活動期UC患者では健常人と比べ有意に増加していたが、非活動期UC患者と健常人ではその割合に差は認められなかった。
さらに、活動期UC患者の臨床的緩解までの期間についてCD4+TCMおよびTEM割合について経過を追って検討した。治療経過中に増加したCD4+TCMが徐々に低下しCD45RO-ナイーブ細胞が増加するHLA-DPw9を有さない患者と比べて、これまで研究代表者らが注目してきた難治性のHLA-DPw9を有する患者では、著増したCD4+TCM細胞の減少が遅く一時的なCD4+TEMの増加がみられることが示された。
すなわち疾患特異抗原刺激によるメモリー細胞の分化が生じていると推定され、我々の報告したトロポミオシンを含むHLA-DPw9拘束性の抗について、引き続き検討していくことが重要であると考えている。

報告書

(1件)
  • 2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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