配分額 *注記 |
3,140千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 240千円)
2007年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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研究概要 |
HUVEC上に発現しているCCR2(MCP-1のレセプター)がCD40-CD40L刺激により誘導されるCOX-2依存性に発現し、しかもMCP-1とCD40-CD40L刺激による相乗効果によってその発現量が増加することを見出した(Futagami S,et al.Prostaglandin Leukot Essential Fatty Acids,2008)。また、胃癌組織中においてもMCP-1とCD40Lの発現を認めており、胃癌組織中の血管新生との間においても、有意な相関関係が確認された(Futagami S,et al,Journal of Gastroenterology,2008)。さらに、DNA修復酵素の一つである、APE-1(apurinic/apyrimidinic endonuclease-1)発現はH.pylori感染性胃炎・胃腺腫・胃癌組織のいずれにおいても認められ、特に胃腺腫においてはAPE-1とIkB-αのリン酸化がco-localizationされていたが、胃癌組織ではAPE-1とIkB-αリン酸化の両者の発現はそれぞれに確認できるものの、co-localizationは認められなかった。従って、胃癌組織においてはAPE-1を介したIkB-αのリン酸化過程に障害があると推察された(Futagami S,et al,Helicobacter,2008)。我々はさらに、H.pylori感染MNU投与胃癌モデルを用いて、COX-2選択的阻害剤であるセレコキシブを投与したところ、有意に胃癌発生の抑制を確認した。それとともに、腸上化生の抑制、Cdx2発現抑制も認められた。セレコキシブ投与はCdx2の発現抑制を介し、胃癌発生抑制をきたしたと、考えられる(Futagami S,et al.Digestion,2007)。
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