研究課題/領域番号 |
17590701
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
橘 英忠 山形大学, 医学部, 非常勤講師 (90344796)
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研究分担者 |
竹石 恭知 山形大学, 医学部, 助教授 (40272067)
野崎 直樹 山形大学, 医学部, 助手 (50333951)
渡邉 哲 山形大学, 医学部, 助手 (40359568)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2005年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 心房細動 / 心内血栓 / 心房内皮 / toll様受容体 / 凝固因子 / 抗凝固因子 / 内皮型NO産生酵素 |
研究概要 |
心房細動に伴う血栓塞栓症は全ての患者で一様ではなく、加齢の他に高血圧、左心不全などが危険因子として報告されている。しかし、そのメカニズムは未だ不明である。最近、心房細動により心房内皮の抗凝固能が低下することが報告され(Circulation 2003;108:2450-2452)、心房内皮機能の改善が心内血栓予防に有用であることが示唆された。また近年報告されている心房細動のアップストリーム治療の有用性を鑑みると、心房細動の発生及び血栓症発症に炎症が関与していることが示唆される。心房細動患者でheat shock protein(HSP)60の発現が増加していることが報告されたが(Basic Res Cardiol 2002;97:258-261)、HSP60はToll like receptor(TLR)4の内因性リガンドである(N Engl J Med, 2002;347:185-192)。そこで我々はTLRを介する自然免疫が心房細動の発生や心内血栓形成に関与しているという仮説を立てた。大動脈バンディング心不全モデルにおいて高頻度に心内血栓が観察されるが、TLRノックアウトマウスでは心内血栓は認められない。実際、TLR4ノックアウトマウスでは、vascular cell adhesion molecule(VCAM)-1の発現が抑制されていた。現在、内皮型NO産生酵素の活性化を検討中である。また心房細動患者とペーシングモデルにおけるTLRの発現を検討している。これよりTLRを介する自然免疫の関与が明らかになると思われる。
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