研究課題
基盤研究(C)
Gq蛋白共役型受容体刺激によりジアシルグリセロール(DAG)が生じ、DAGはprotein kinase C(PKC)を活性化する。ジアシルグリセロールキナーゼ(DGK)は、DAGをリン酸化(不活性化)してホスファチジン酸へ変換し、細胞内DAG量を調節することで、細胞内シグナル伝達を制御しうると考えられている。本研究では、DGKζ遺伝子を心臓にのみ選択的に発現したトランスジェニックマウス(DGKζ-TG)を用いて、DGKζが圧負荷による心肥大を抑制するかを検討した。DGKζ-TGと野生型(WT)マウスに大動脈狭窄手術を行い、左心室に圧負荷をかけることにより肥大心を作成した。術後4週に心エコーを行い、エコー後マウスを屠殺し心臓を摘出した。DGKζ-TGマウスではWTマウスと比較し、4週後の左室壁厚は薄く、左室収縮率は良好に保持されていた。4週後の心重量と左心室重量は低値で、DGKζ-TGマウスでは圧負荷心肥大は抑制された。WTマウスで認められた圧負荷による心筋のPKCαの活性化は,DGKζ-TGマウスでは抑制された。また心筋の線維化率はDGKζ-TGマウスで低く、transforming growth factor-β1、collagen type-1、collagen type-3といった線維化関連遺伝子の発現は抑制されていた。DGKζはGq蛋白共役型受容体シグナルと細胞内脂質代謝の調節因子として機i能し、圧負荷による心肥大を抑制することが明らかになった。
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