研究課題/領域番号 |
17590721
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
堀場 充 名古屋大学, 環境医学研究所, 助手 (40345913)
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研究分担者 |
児玉 逸雄 名古屋大学, 環境医学研究所, 教授 (30124720)
門松 健治 名古屋大学, 大学院医学系研究科, 教授 (80204519)
安井 健二 名古屋大学, 環境医学研究所, 教授 (70283471)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | ミッドカイン / アポトーシス / リモデリング / ミッドカイン(MK) / 虚血性心筋障害 |
研究概要 |
マウス心筋傷害モデルの作成と、急性期・慢性期における心機能評価 腹腔麻酔後人工呼吸管理下に開胸し、左冠動脈前下行枝を30分結紮したのち再開放することで心筋虚血再灌流を作成した。24時間後に心臓超音波にて心機能を評価後、心臓を摘出し傷害面積、病理組織学的変化、傷害関連の各種蛋白発現などの比較検討を行ったところ、野生型に比べてMKKOでの著しい心機能低下が認められ、さらにMKKOにて梗塞巣周囲でのアポトーシス亢進がTUNEL染色にて確認された。さらに同上の手術後、4週間にわたって経過観察したところ、MKKOの生存率は有意に低下し生存したマウスにおいてもMKKOにて心機能が著しく低下していた。さらに病理組織的にはMKKOでの線維化面積が有意に増大していた。また、MKKOの傷害心筋周辺の新生血管数は野生型と比較して有意に減少していた。 シグナル伝達系に与えるMKの影響(培養細胞実験) 24時間無血清で培養した心筋細胞に対してMK蛋白100ng/mlを添加したところ、30分後にリン酸化ERKの発現が有意に増大した。このことより、心筋細胞においてMK蛋白の添加によりERKがリン酸化されることを確認した。また培養心筋細胞に対して低酸素-再酸素化による細胞障害を加え、MK蛋白100ng/ml添加の有無によるアポトーシスの増減を評価したところ、MK蛋白添加によりBcl-2の発現が増大し、さらにアポトーシスの有意な抑制が認められた。これらの結果より心筋細胞に対してMKの抗アポトーシスが強く影響することが示唆された。ヒト臍帯静脈内皮細胞(HUVEC)をマトリゲル上で培養したところMK蛋白100ng/mlによりAktのリン酸化亢進を認め、管腔形成が促進された。上記マウス慢性モデルの結果と合わせてMKが血管新生にも関与している事が強く示唆された。 MK蛋白投与による心筋傷害抑制効果の評価 生体中でのMKの心筋細胞保護効果を解析するため野生型マウス急性期モデルに対してMK蛋白投与を行った。再灌流時に30G針にて心室筋内にMK蛋白を直接注入したところ、心臓超音波による評価ではMK蛋白投与群で有意な心機能改善を認めた。また摘出心では障害面積、病理組織学的変化のいずれにおいてもMK蛋白投与による傷害抑制効果が認められた。これらのことから、MKは虚血性心筋傷害時の治療へ応用できる可能性が示唆された。また、慢性期での効果をみるため心筋障害作成後MK蛋白を浸透圧ポンプにて持続投与した。MK投与群において4週間後の生存率は有意に上昇し、心機能の改善も認めた。摘出心では左室リモデリングの抑制が認められた。
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