研究課題/領域番号 |
17590725
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
伊藤 正明 三重大学, 大学院医学系研究科, 教授 (00223181)
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研究分担者 |
岡本 隆二 三重大学, 大学院医学系研究科, 助手 (60378346)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2005年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | CRP / Rho / Rho-kinase / 内皮細胞 / PAI-1 / グルコース / C反応性蛋白質 / 血管内皮細胞 |
研究概要 |
C反応性蛋白質(CRP)の内皮細胞に対する直接効果、そのシグナル伝達関連について培養牛大動脈内皮細胞(BAEC)を用いて検討した。 BAECの培養液中にヒトCRPを投与したところ、CRP濃度依存性にプラスミノーゲンアクチベータ・インヒビター1(PAI-1)の発現誘導が認められた。CRP刺激により低分子量G蛋白質RhoAの活性化が認められ、CRPによるPAI-1発現はRho阻害蛋白質TATC3やRhoキナーゼ阻害薬Y-27632により有意に抑制された。またCRP刺激はBAECにおいてNF-κB活性を亢進させ、この活性化はY-27632により有意に抑制された。さらにCRPによるPAI-1の発現はNF-kB阻害薬であるparthenolide, SN50, BAY11-7082により有意に抑制された。以上よりCRPのBAECにおけるPAI-1発現誘導には、RhoAならびにRhoキナーゼの活性化によるNF-κB活性化が関与し、CRPにおける動脈硬化発症・進展にRho/Rho-キナーゼ・シグナルが重要な役割を果たしていることが示唆された。 さらに高グルコース刺激によるBAECにおける細胞反応を検討したところ、CRP刺激と同様にRhoAを活性化させPAI-1発現誘導を惹起させることが判明した。この高グルコース刺激によるPAI-1発現誘導も、Y-27632やNF-κB阻害剤により有意に抑制され、さらに高グルコース刺激がNF-κB活性を有意に増強されることから、高グルコース刺激によるBAECでのPAI-1の発現誘導にもRho/Rhoキナーゼ・シグナルの活性化によるNF-κB活性化が関与し、糖尿病・メタボリックシンドロームにおける動脈硬化発症・進展にRho/Rhoキナーゼ、NF-κBシグナルが重要な役割を果たしていることが示唆された。
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