研究課題/領域番号 |
17590765
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
望月 正武 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (20130205)
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研究分担者 |
清水 光行 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (10130171)
池脇 克則 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教授 (40287199)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2006年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 動脈硬化 / ヒドロキシ酪酸 / パルミチン酸 / パルミトオレイン酸 / 炎症性マーカー / 動脈硬化マーカー / アディポネクチン / 接着因子 / 高感度CRP |
研究概要 |
今回の研究の対象は、最終的には冠動脈造影検査目的で入院した患者連続症例185名(CHD群)と健常者98名(コントロール群)となった。一部の解析では、CHD群の中で有意病変を認めなかった症例と中性脂肪(TG)が400mg/dlの症例(15例)を除外した165例で実施した。測定項目は、GC-MSを使ってヒドロキシ酪酸(αHBA)、パルミチン酸(Palmitoleic acid)、パルミトオレイン酸(Palmitic acid)をELISA法にてIL6、hsCRP、adiponectin、sICAM-1、sVCAM-1、sP-selectinを測定した。結果:CHD患者においてα-HBAとpalmitic acidが健常者に比較して高値であった。このα-HBAとpalmitic acidについてその他の動脈硬化マーカーとの相関関係を検討した結果、α-HBAはアディポネクチン、sVCAM1と負の相関を、palmitic acidとは正の相関関係を示した。一方、palmitic acidはNEFAと強い正の相関関係を示した。最後に、全ての動脈硬化マーカー間の相関関係を検討した結果、まず炎症性マーカーであるIL6とhsCRPとの問には強い相関関係を認めた。またsVCAM-1はこれらの炎症性マーカーとアディポネクチン、sICAM-1と相関した。NEFAは今回の新規物質全てと、アディポネクチンは2種(α-HBAとpalmitoleic acid)と有意の相関関係と認めた。3種の物質問の相関関係ではいつれの組み合わせでも有意の正相関関係を認めた。とくにpalmitic acidとpalmitoleic acidとの間にはr=0.71と強い性の相関関係を認めた。以上から、αヒドロキシ酪酸とパルミトオレイン酸が新しい動脈硬化マーカーになる可能性が示された。
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