研究課題/領域番号 |
17590805
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
呼吸器内科学
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
青柴 和徹 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (60231776)
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研究分担者 |
亀山 伸吉 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (50214557)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2006年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2005年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | Heat shock protein / 肺気腫 / 慢性閉塞性肺疾患 / アポトーシス / COPD / Heat schock protein / Geranylgeranylacetone / タバコ / 肺胞上皮細胞 |
研究概要 |
Heat shock proteins(HSPs)の誘導薬であるGeranylgeranylacetone(GGA)が喫煙曝露による肺気腫を発症予防するかについて研究した。5週齢の雄性Hartley系モルモットを無処置で溶媒を経口投与する群(G1:n=8)、無処置でGGAを経口投与する群(G2:n=8)、喫煙させて溶媒を投与する群(G3:n=10)、喫煙させてGGAを投与する群(G4:n=10)に分けた。G3及びG4のモルモットに対しては、毎週5日、12週間連続して1日5時間の喫煙曝露を行なった。G1及びG3に対してはGGAの媒体を、G2及びG4に対してはGGA200mg/kgを毎喫煙前に強制経口投与した。肺胞の形態計測の結果では、GGAを経口投与して喫煙曝露を行なった動物群(G4)では溶媒投与して喫煙曝露した動物群(G3)に比べて肺胞壁間平均距離(mean linear intercept:Lm)の増大が38%抑制され、肺胞腔内容積比率(Vvalv.air)の増加が50%減少していた。さらに抗SS-DNA抗体やM30抗体を用いた免疫組織化学染色やTUNEL染色による検討では、GGAを経口投与して喫煙曝露を行なった動物群(G4)では肺胞壁細胞のアポトーシスが有意に抑制されていた。一方、肺組織の好中球数、マクロファージ、CD4+Tリンパ球数、CD8+Tリンパ球数についてはGGAの影響はみられなかった。以上の結果から、GGAの経口投与は炎症には影響せずに、肺胞細胞の死を抑制することにより喫煙曝露による肺気腫の発症を予防することが示された。
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