研究課題/領域番号 |
17590817
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腎臓内科学
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
小松田 敦 秋田大学, 医学部, 講師 (70272044)
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研究分担者 |
涌井 秀樹 秋田大学, 医学部, 准教授 (70240463)
伊藤 英晃 秋田大学, 工学資源学部, 教授 (80168369)
大谷 浩 秋田大学, 医学部, 講師 (20333932)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,670千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 270千円)
2007年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 微小変化型ネフローゼ症候群 / SAGE法 / cDNA microarray法 / chemokine ligand 13 / HSPC159 / MPO-ANCA関連糸球体腎炎 / SLE / TRAIL / 高発現遺伝子 / 末梢単核球 / S100A12 / 寛解・再発 / TNFSF-10 |
研究概要 |
SAGE法でMCNS患者の発症期(NS)の末梢単核球(PBMC)で、TRAILが高発現していることを報告した。その後、MCNSの2症例で、約25000の遺伝子を比較するcDNA microarray法を用いて同様の検討を行い、NS期に1.5倍以上高発現する遺伝子を33個同定した。本年度は、それらの中で、PBMCから分泌されると予想したchemokine ligand l3 (CCL13)とガレクチン関連蛋白質のHSPCl59について、他の多数のMCNS患者について、real-time PCR法で検討した。CCLI3とHSPCl59はNS期で全例発現亢進が認められた。また、健常コントロール群やネフローゼ症候群を来たす膜性腎症患者と比較し、MCNS群で発現の亢進が認められた。CCL13は喘息やアトピー性皮膚炎と関連し、HSPC159は、免疫調節やTh1/Th2バランスに関連するガレクチンファミリー属するため、それらがMCNS発症に関連すると考えられる。今後は、CCL13とHSPC159の機能解析が必要である。 SAGE法でSlOOA12が発現低下していたが、rea1-time PCR法では一定の発現様式を認めなかった。S1OOA12は、活性化好中球から分泌される炎症関連蛋白質のため、MPO-ANCA関連糸球体腎炎で血清中S1OOA12値を検討し、それが疾患活動性を反映することを報告した。 TRAILは、全身性エリテマトーデス(SLE)の病態と何らかの関連を有すると考えられている。しかし、活動性SLE患者のPBMCのTRAIL mRNA発現量と疾患活動性との関連性の報告はなく、それらの相関について検討した。TRAIL mRNA発現量がSLE活動性スコアや免疫複合体値と正相関することをみだした。TRAILが単球などの貪食細胞の機能を抑制し免疫複合体の処理を阻害することが示唆された。
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