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硬化糸球体の再生:糸球体上皮細胞の脱分化および形質変換機構の解明と再分化誘導

研究課題

研究課題/領域番号 17590818
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 腎臓内科学
研究機関筑波大学

研究代表者

長田 道夫  筑波大学, 大学院人間総合科学研究科, 教授 (10192238)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2006年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2005年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード糸球体上皮細胞 / podocyte / 細胞周期 / p21 / nephrin-Creマウス / 糸球体硬化 / 細胞増殖 / 腎炎 / トランスジェニックマウス / ROSAマウス / nephrin-Cre / 抗基底膜抗体腎炎 / 上皮脱分化
研究概要

昨年度の成果をさらに発展させるために、樹立したモデルマウスに糸球体病変を惹起した。
Nephrin-CreマウスとROSA26マウスを交配したマウスに、さらにp21欠損マウスを交配して、抗基底膜抗体腎炎を惹起したところ、糸球体周囲に著明な上皮増殖を認める糸球体を散在性に得た。この上皮細胞に形質を調べるため、LacZ染色、WT1、synaptopodinなどのpodocyteマーカーおよびBrdUのとりこみについて検討した。上皮増殖は、ほとんど例外なくLacZ陰性、WT1陰性であり、LacZ陽性細胞にはWT1は陽性であった。すなわち、本モデルで増殖する細胞は、これまでの報告と異なり、ボウマン嚢上皮細胞であることが確認された。さらに、LacZ+/WT1-細胞やLacZ+/synaptopodin-細胞はみられないことから、podocyte脱分化は起きていない可能性が高い。
Podocyteの可塑性については、基礎実験を行っている段階である。神経幹細胞のマーカーとして確立されているnestinがpodocyteに発現することが知られている。Nestinの糸球体内分布を検討した結果、細胞体に分布しactinとは相互関連が薄いことが分かった。さらにnestinはvimentinと共存し、siRNAによりvimentinをknock downするとnestinは重合しないこと、nestinをknock downするとvimentinは変化しないが、突起形成が抑制されることから、幹細胞マーカーnestinはvimentinと重合して、podocyteの突起形成に関与することが明らかになった。このnestinの機能がpodocyteの再生あるいは可塑性にいかなる意義を持つのかについては、今後の検討が必要である。また、脱分化podocyteをin vivoで得て、再分化誘導を試みることは、現在基礎検討中であり継続的に実験を行う予定である。

報告書

(3件)
  • 2006 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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