研究課題/領域番号 |
17590844
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腎臓内科学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
篠村 裕之 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (00235293)
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研究分担者 |
岡田 保典 , 医学部, 教授 (00115221)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,730千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 330千円)
2007年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | コラゲナーゼ / ゲラチナーゼ / 腎障害 / ネフローゼ症候群 |
研究概要 |
マトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)ファミリーに属するコラゲナーゼやゲラチナーゼは基底膜の障害、細胞遊走の促進等、様々な役割を担っているが、個々のMMPの病態生理学的意義について未だ不明な点が多い。本研究では実験的巣状糸球体硬化症・ネフローゼ症候群モデルにおけるMMP-9とMMP-13の影響を、各々MMP-9とMMP-13欠損マウスを用いて検討することを目的とした。アドリアマイシン(ADM20mg/kgiv)を投与すると野生型マウスでは著明な蛋白尿と巣状糸球体硬化を主体とした組織学的変化を認めた。MMP-9とMMP-13欠損マウスではこれらの変化は有意に抑制された(ADM投与後8週で野生型5.71±1.40,MMP-9欠損2.13±0.94mg/mgCr、p<0.05)、野生型5.71±1.40,MMP-13欠損2.13±0.94mg/mgCr、p<0.05)。また糸球体のIV型コラーゲン染色もアドリアマイシン投与マウスでは増加していたが、MMP-9とMMP-13欠損マウスではその増加も同様に抑制された。MMP-9とMMP-13欠損マウスではWTマウスに比して、アドリアマイシン投与後の蛋白尿・腎障害の発生が抑制される傾向を認めたことより、これらのMMPが実験的糸球体硬化症の発症・進展を促進させる作用を有する可能性が示唆された。
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