研究課題/領域番号 |
17590846
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腎臓内科学
|
研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
松井 克之 帝京大学, 医学部, 助教授 (20256027)
|
研究期間 (年度) |
2005 – 2006
|
研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
|
配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
|
キーワード | ポドプラニン / リンパ管 / リンパ球 / 慢性腎不全 / 腎硬化症 / 繊維化 / ポドフロラニン / 腎不全 / 腎硬化 / 線維化 |
研究概要 |
進行性腎障害において尿細管間質の線維化が重要な役割を果たしていることが知られており、また腎間質に浸潤するmacrophageはTGF-βを放出し線維芽細胞を増殖させ間質の線維化を促進することが明らかになってきた。糸球体上皮細胞に発見されたpodoplanin(PDP)はリンパ管上皮細胞にも発現しリンパ管のマーカーとして用いられるようになってきた。今回我々は尿細管間質病変モデルとして5/6腎摘ラットモデルとアドリアマイシン(ADR)腎症をラットに作成し、リンパ管増殖とmacrophageの浸潤の関連を検討した。5/6腎摘ラットは型の如く作成した、ADR腎症は2週間間隔で3および2mg/kgBWのADRを2回静注し28週間飼育し腎症を作成した。対照群として未処置ラットを同様に飼育し用いた。尿蛋白量は5/6腎摘ラット群では495mg/日、ADR腎症群では479mg/日であった。Ccrは5/6腎摘ラット群で1.22ml/分、ADR腎症群で2.26ml/分、対照群で2.42±1.8ml/分であった。腎組織はED-1と兎抗PDP抗体を用いて二重染色を行った。5/6腎摘ラット群、ADR腎症群では両者ともにPDP陽性であるリンパ管とED-1陽性であるmonocyte/macrophageが有意に増加していた。尿細管間質の線維化の過程においてリンパ管が何らかの役割をしていることが示唆された。
|