研究課題
基盤研究(C)
1.マウス末梢神経におけるDhh signaling pathwayの解明野生型マウス末梢神経においてDhh及び受容体Patched 2の発現が持続していることを明らかにした。Patched 2は末梢神経由来のシュワン細胞、線維芽細胞に発現していた.Waller変性の初期にはこれらの発現は低下し、再生期に平行して亢進していくことを明らかにした。これらの結果は、Dhh signaling pathwayが末梢神経の恒常性維持、再生に関与していることを示唆している。Dhh KOマウス末梢神経では、神経周膜以外に有髄線維、無髄線維、毛細血管にも異常があることを見出した。これにより、Dhhが末梢神経の形成に広く関与していことが明らかになった。2.Dhhの中枢神経に及ぼす影響の解明Dhh KO雄成熟マウスは、野生型雄マウスに比べ、不安・うつ傾向が強いことを明らかにした。Dhh KO雄マウスは、男性更年期障害や、性分化異常症の精神・知能障害の研究モデルになりうることを報告した。3.糖尿病性末梢神経障害におけるDesert Hedgehog(DHH)の役割の解明ヒト糖尿病性末梢神経障害患者より得られた腓腹神経生検材料を用いて、DHH遺伝子の発現をRT-PCR法・in situ hybridizationで検討した。その結果、糖尿病性末梢神経障害患者腓腹神経においてDHH mRNAの発現が低下していることを確認した。これは、マウスにおける実験的糖尿病性末梢神経障害の結果に一致していた。4.Minifascicular neuropathyの症例をイタリアから報告したMarandaliらとの共同研究により、腓腹神経生検にてminifascicle形成を認めた運動感覚性ニューロパチーの症例を報告した。この例においてDHH遺伝子解析を行ったが異常は認めなかった。
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