研究課題
基盤研究(C)
筋の持続収縮、弛緩障害を示すミオトニア症状は本来筋原性の病態を称し筋緊張性ジストロフィーなどで特徴的な症状とされる。しかし、Isaacs症候群等で、筋に異常がなくても神経筋接合部(NMJ)における神経終末の電位依存性Kチャネルの異常などにより類似の病態が出現することが解り、神経性ミオトニアと定義される。さらに,神経性と筋原性ミオトニアの両方の性質を併せ持ち、独立した位置づけをされていた遺伝性ミオトニア疾患Schwartz-Jampel症候群(SJS)の原因遺伝子が基底膜蛋白質パールカンであることが解ったが、これらのミオトニアに対する薬物治療法はまだ確立していない。これらのミオトニア症状は病因的にヘテロであり、充分な電気生理学的検討に基づいた治療法の確立が急務と考えられる。我々はSJSにおける筋収縮異常の病態を解明するため開発されたSJSモデルマウスを使って、電気生理学的、筋病理学的特徴を検討し既存の薬剤を使った薬理学的検討を行うことにした。アセチルコリン受容体を阻害するクラレや、神経終末のアセチルコリン放出を抑制するポツリヌストキシンの局所投与がミオトニアを抑制することが電気生理学的に観察された。sodium channelを抑制するDiphenylhydantoin carbamazepinなどはの全身投与はSchwartz-Jampel症候群で臨床的改善が報告されている。これらの結果はSchwartz-Jampel症候群のミオトニアには神経筋接合部あるいは、節前性の発症機序が示唆された。
すべて 2006 2005
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