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P16INK4aによる膵β細胞新生の調節

研究課題

研究課題/領域番号 17590933
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 代謝学
研究機関神戸大学

研究代表者

内田 亨  神戸大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (90397828)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2005年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード糖尿病 / 膵島新生 / 細胞周期 / インスリン
研究概要

終末分化器官である膵β細胞は細胞周期を有しているが、p27^<KIPI>(p27)は糖尿病(膵β細胞不全)発症の過程で蓄積し、細胞周期を抑制することで代償性増殖を抑制し、その発症機転に関与していることが明らかになりつつある。今回注目したp16^<INK4a>(p16)は、最近、高齢マウスでの膵β細胞数の調節に重要であることが示されたが、私は膵管由来の膵β細胞新生において重要な役割を有しているのではないかと考えている。p16ノックアウトマウスの膵臓では、膵島密度が最も著明に増加しており、そのため膵β細胞数が増加していた。しかし、膵島密度の増加が膵島新生によるものであるという証拠を得ることが困難であり、膵島新生を定量的に評価する方法が未だ確立できないでいる。培養細胞系においても、膵管由来細胞のβ細胞への分化を安定して再現することができず、また、培養細胞の特性でp16のノックダウンや過剰発現も困難であった。Insulin receptor substrate2(IRS2)は膵β細胞のみならず膵管上皮細胞にもよく発現し、そのノックアウトマウスでは膵島サイズ、β細胞サイズ、膵島密度など様々な指標が低下し、膵β細胞量は著明に低下する。Irs2とp27のダブルノックアウトでは個々の膵島サイズが上昇し、膵島密度は変わらない。しかし、更にp16をノックアウトすると膵島密度の上昇も認められ、p16がより特異的に膵島密度を調節していることが伺える。さらに表現型でも、生後30週までに糖尿病を発症する確率は、IRS2-/-(18/19)、IRS2-/-p27-/-(0/8)、IRS2-/-p27+/-(10/19)、IRS2-/-p27+/-p16+/-(0/9)、IRS2-/-p16-/-(9/14)であり、pl6+/-はp27+/-で改善できなかったIRS2-/-の表現型を改善した。よって、p16は比較的若年期においてもp27と異なる機序で膵β細胞機能維持に関与していると推定された。今後、その機序が膵島新生にあるのかどうか更に追求しなければならない。

報告書

(3件)
  • 2006 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Bonner-Weir S, Sharpless NE., p16INK4a induces an age-dependent decline in islet regenerative potential.2006

    • 著者名/発表者名
      Krishnamurthy J, Ramsey MR, Ligon KL, Torrice C, Koh A
    • 雑誌名

      Nature 443-7110

      ページ: 453-7

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2006 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] Deletion of Cdkn1b ameliorates hyperglycemia by maintaining compensatory hyperinsulinemia in diabetic mice.2005

    • 著者名/発表者名
      Uchida T, Nakamura T, Hashimoto N, Matsuda T, Kotani K, Sakaue H, Kido Y, Hayashi Y, Nakayama KI, White MF, Kasuga M.
    • 雑誌名

      Nat Med. 11-2

      ページ: 175-82

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2006 研究成果報告書概要

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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