• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

糖輸送が活発に行なわれる細胞膜「ホットスポット」の同定とその機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 17590934
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 代謝学
研究機関山口大学

研究代表者

江本 政広  山口大学, 医学部附属病院, 助手 (50294640)

研究分担者 鶴 政俊  山口大学, 医学部附属病院, 助手 (20379960)
研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2006年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2005年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード膜マイクロドメイン / インスリン / 糖輸送担体 / アクチン / 分子モーター / GPIアンカー蛋白 / インスリン抵抗性 / TNF-α / 脂肪細胞 / カベオリン
研究概要

ヒトでの糖代謝の律速段は糖輸送である。筋肉や脂肪組織における糖輸送は糖輸送担体(トランスポーター:GLUT4)が担う。この膜蛋白は、インスリン刺激により細胞膜まで速やかに移動(トランスロケーション)する。しかし、このGLUT4がトランスロケーションするステップの他に細胞膜近傍に於いて糖輸送を調節する第二のインスリン作用メカニズムが存在すると仮説をたてた。細胞膜マイクロドメインに注目し検討した結果、以下の2つが新たに明らかになった。
1.カベオリンラフトに存在する二つの蛋白を同定した。一つは、GPIアンカー蛋白p69であり、もう一つは、Rmelである。前者は糖輸送担体GLUT4に直接結合する。これら蛋白を脂肪細胞に過剰発現すると、p69では糖輸送は亢進し、後者では抑制された。その詳細なメカニズムを検討する目的で、糖輸送担体の細胞内局在を詳細に検討した。その結果、p69はラフトへGLUT4を集め、RmelはGLUT4がラフトへ進入するのを抑制しているように見える。残念ながら現時点では、カベオリンラフトと糖輸送活性の詳細は不明である。本研究の結果は、膜ラフト構造と糖輸送の関係を考える上で興味深い。すなわち、膜上にラフト状の「ホットスポット」が存在し、糖輸送活性に重要であると思われる。上述GPIアンカー蛋白p69とRmelはこの「ホットスポット」への糖輸送担体の出入りを調節していると考えられる。
2.膜直下にインスリンシグナルが効率よく伝達される領域が存在する。そこは、IRS-1蛋白が存在する部位であり、上記「ホットスポット」と同一かあるいは関連して存在すると考えられる。今回我々は、IRS-1の可視化を試み、成功した。IRS-1は、インスリン刺激により細胞膜と膜直下の微細顆粒状構造体に集った。興味あることにこの微細構造体は、TNFαによるインスリン抵抗性、IRS-1のダウンレギュレーションに関係していることが判明し、論文報告した。

報告書

(3件)
  • 2006 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Myosin motor Myolc and its receptor NEMO/IKK-gamma promote TNF-alpha-induced serine307 phosphrylation of IRS-12006

    • 著者名/発表者名
      Nakamori Y, et al.
    • 雑誌名

      Journal of Cell Biology 173

      ページ: 665-671

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2006 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] Myosin motor Myolc and its receptor NEMO/IKK-γ promote TNF-α-induced serine307 phosphorylation of IRS-12006

    • 著者名/発表者名
      Nakamori, Y. et al.
    • 雑誌名

      Journal of Cell Biology 173

      ページ: 665-671

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2006 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] Myosin motor Myolc and its receptor NEMO/IKK-gamma promote TNF-alpha-induced serine307 phosphorylation of IRS-12006

    • 著者名/発表者名
      Nakamori Y, et al.
    • 雑誌名

      Journal of Cell Biology 173

      ページ: 665-671

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [図書] 糖尿病学20072007

    • 著者名/発表者名
      江本政広, 他
    • 総ページ数
      148
    • 出版者
      診断と治療社
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2006 研究成果報告書概要

URL: 

公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi