研究課題/領域番号 |
17590956
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内分泌学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
駒津 光久 信州大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (90221978)
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研究分担者 |
鏑木 康志 国立国際医療センター, 代謝疾患研究部, 室長 (40342927)
野田 光彦 財団法人冲中記念成人病研究所, 研究員 (90237850)
相澤 徹 信州大学, 医学部, 教授 (90150896)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,670千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 270千円)
2007年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 糖尿病 / プロテオーム / インスリン分泌 / パルミチン化 / type 2 diabetes / branched-chian amino acids |
研究概要 |
近年急増している2型糖尿病では、膵臓(膵β細胞)からのインスリン分泌が障害されている。本研究では、このインスリン分泌障害の原因を明らかにするために、正常におけるインスリン分泌機構の解明を目標とした。 本研究申請前の段階で、ラット膵β細胞を用いて、ブドウ糖によりパルミチン化の状態が変化する複数の蛋白を[^3H]にて放射性ラベルすることに成功している。本研究期間にプロテオーム解析の手法を用いてcofilinおよびdestrinという2つのタンパク質がパルミチン化で制御されていることを明らかにした。しかし、生理的なブドウ糖によるインスリン分泌機構との関連は本研究期間中に明らかにすることはできなかった。今後はこれら細胞骨格に関連したタンパク質のインスリン分泌制御機構における生理的役割について分子生物学的手法を用いて検討していく予定である。 一方、パルミチン化される蛋白の新たな同定法の開発に着手し新しい方法を確立できた(ABE法)。この方法をいて、既知のパルミチル化蛋白質であるSNAP25及び、そのパルミチル化siteを欠損したMutant SNAP25の発現ベクターを作製し、COS-1細胞株に高発現させた。その細胞抽出液をABE法に従い処理した結果、Hydroxylamine処理(蛋白質に結合しているパルミチル基を特異的に外す処置)したWild type SNAP25のみがWestern blottingで検出された。これにより、ABE法が細胞抽出液からのpalmitoylated proteinを精製するのに有用で有ることが確認された。 今後は、この新たな方法を用いてインスリン分泌機構における新規のパルミチン化蛋白の同定とその機能解析を進めていきたい。
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