研究課題/領域番号 |
17590959
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内分泌学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
八十田 明宏 京都大学, 医学研究科, 助手 (50378642)
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研究分担者 |
小松 弥郷 京都大学, 医学研究科, 非常勤講師 (40322648)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2005年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | CNP-GC-Bシステム / 内軟骨性骨化 / 軟骨無形成症 / FGFシステム / シグナル伝達系 |
研究概要 |
ナトリウム利尿ペプチドファミリーは内因性の3種類のリガンドであるANP、BNP、CNPおよびその受容体GC-A、GC-Bから構成される。研究代表者らはこれまでに、そのうちのCNP-GC-Bシステムの強力な内軟骨性骨化による骨伸長促進作用と、軟骨無形成症モデルマウスにおけるCNPによる劇的な治療効果を証明した(Nat.Med 2004)。更にCNPは、FGFシステムのMAPKシグナル伝達系を介した基質産生抑制を回復することにより、骨伸長障害を改善することを証明してきた。 当該研究においては、CNP-GC-BシステムとFGFシステムの細胞内シグナル伝達系の相互作用をさらに検討した。まず、FGFシステムは成長板軟骨において(1)MAPK系およびSTAT1系を介して作用するが、CNPはSTAT1系には影響を及ぼさないこと、(2)PI3キナーゼ/PKBを介するシグナル伝達系があり、CNPはそれを抑制するが、生体環境に近いと考えられるヘパリン存在下ではPI3キナーゼ/PKB系そのものが抑制されていること、を証明した。逆に、FGF2添加によるFGFシステムの賦活化は、CNP-GC-Bシステムのセカンドメッセンジャーである細胞内cGMP産生を濃度依存的に抑制したことから、成長板軟骨におけるCNP-GC-BシステムとFGFシステムの細胞内シグナル伝達系の相互作用が明らかとなった。 一方、CNP-GC-Bシステムは様々な修飾を受けてその作用が調節されているが、そのうちのひとつであるCNPのクリアランス系に関して検討し、成長板軟骨において局所CNP濃度を調節するクリアランス系の存在と、その骨伸長調節作用の存在を示して、骨伸長促進系としてのCNP-GC-Bシステムの調節機構の一端を明らかとにした。
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