研究課題/領域番号 |
17590983
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
藤井 雅寛 新潟大学, 医歯学系, 教授 (30183099)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2005年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | HTLV-1 / ATL / ウイルス / 免疫不全 / 感染症 / NF-kB / NF-AT / 微生物 / サイトカイン / Tax / NFAT / IL-2 / AP-1 |
研究概要 |
ヒトT細胞白血病ウイルス1型(HTLV-1)とHTLV-2は極めて類似したウイルスであるが、HTLV-1が成人T細胞白血病(ATL)の原因ウイルスであるのに対して、HTLV-2とATLあるいは類似悪性疾患との関連を示す結果は得られていない。 1、HTLV-1のトランスフォーミング蛋白Tax1が転写因子NF-kB2を活性化するのに対して、HTLV-2 Tax2はNF-kB2を活性化しないことを見出した。その際、Tax1は直接NF-kB2/p100に結合したが、Tax2は結合しなかった。RNA干渉法でNF-kB2の発現を低下させたCTLL-2細胞株を樹立し、Tax1によるNF-kB2の活性化がCTLL-2のIL-2依存性増殖から非依存性増殖への形質転換に関与することを明らかにした。 2、Tax2がCTLL-2の細胞増殖をIL-2依存性から非依存性へと形質転換すること、さらに、NFAT経路の阻害剤(シクロスポリンA)が、Tax2によって形質転換したCTLL-2の細胞増殖を抑制すること見出した。この際、IL-2の発現誘導は極めて低く、NFATによって誘導されるIL-2以外の分子が、Tax2によるCTLL-2細胞の形質転換に関与することが示唆された。一方で、シクロスポリンAはTax1によって形質転換したCTLL-2の増殖には影響を与えなかった。 以上の結果は、HTLV-1とHTLV-2によるヒトT細胞のトランスフォメーション機構が異なるということを示した。NF-kB2はケモカインを含む様々な遺伝子群の発現を制御しており、これらNF-kB2とNFATに対するTax1とTax2活性の違いがHTLV-1感染に伴って特異的に観察される免疫不全に関与していることが示唆された。
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