研究課題
基盤研究(C)
●ZFF29遺伝子発現ベクターを作製し非赤血球系細胞株HL60、KG-1に導入した。Neomycin耐性となった細胞についてβ-likeグロビン遺伝子の発現をRT-PCR法を用いて検討した。どちらの細胞株においてもZFF29遺伝子の強制発現はグロビン遺伝子の発現を活性化しなかった。しかしながらKG-1細胞においては恒常的にεグロビンが発現しており興味深い結果といえる。●FKLF-2(KLF13)遺伝子発現調節機構をK562細胞(赤血球系)とCOS7細胞(非赤血球系)を用いて検討した。FKLF-2遺伝子Exon 1を含んだ上流6183bpをInverse PCR法でクローニングした。制限酵素処理によりいくつかのdeletion mutantを作製しLuciferase遺伝子の上流に挿入しレポーターアッセイを行いプロモーター活性について調べた。full promoter活性には転写開始点から370bpが必要であり、K562ではCOS7の約2倍の活性を示した。赤血球系特異的な転写因子GATA-1がFKLF-2プロモーターの活性化因子として作用することを明らかにした。これらの結果は赤血球分化の分子レベルでの解明に光を当てるものであろう。●FKLF(KLF11)が成体型赤血球造血環境でγグロビンの発現を増強しえるか検討した。γグロビン発現ベクターを導入したMEL細胞、トランスジェニックマウスでそのγグロビン発現がOnの状態である場合、FKLF遺伝子発現ベクターの導入によりγグロビン発現細胞、γグロビンの発現量ともに増加した。一方、transgeneがsilentである場合にはFKLFの強制発現はγグロビン発現の有意な増加を来さなかった。以上の結果はウィルスベクターを用いたFKLF遺伝子の導入が、現在行われている薬物によるγグロビン発現活性化に代わる手段となる可能性を示唆している。
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