研究課題/領域番号 |
17590996
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
柴山 浩彦 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (60346202)
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研究分担者 |
金倉 譲 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (20177489)
松村 到 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (00294083)
水木 満左央 (水木 満佐央) 大阪大学, 医学部附属病院, 助教授 (80283761)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2005年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | アナモルシン / Yeast-two-hybrid / PICOT / PKCθ / アポトーシス / 抗アポトーシス / Yeast-two-hybrid法 |
研究概要 |
アナモルシンは、我々がクローニングした細胞死に対し抵抗性を示す分子であり、既知の細胞増殖・生存に関連する分子とは一切、相同性を認めない。アナモルシン遺伝子を欠損したマウスは、妊娠後期に胎生致死となる。死亡したノックアウトマウスは明らかに身体のサイズが小さく、外見は貧血様であり、解剖所見では、肝臓、脾臓などの造血組織の萎縮を認める。そのアミノ酸配列からは、メチルトランスフェラーゼとして、機能している可能性が示唆されている。しかし、アナモルシンの作用機序については、これまで、まったく不明であった。 本研究では、アナモルシンの作用点を明らかにする目的にて、アナモルシンと結合する分子を、Yeast-two-hybrid法を用いてクローニングした。その結果、PICOT (thioredoxin-like 2)が単離された。アナモルシンとPICOTは、in vitroおよびin vivoで結合していることが確認され、さらにアナモルシンとPICOTは、それぞれ、アナモルシンの11-30アミノ酸、171-180アミノ酸を含むN末側(11-180アミノ酸)とPICOTの18-42アミノ酸、101-117アミノ酸を含むN末側(18-117アミノ酸)において結合していることが明らかとなった。PICOTはPKCθに結合し、その活性を抑制することで、細胞増殖・生存に関係していると考えられている。以上の結果から、アナモルシンは、PICOTと結合することでPICOTの機能を修飾し、ひいてはPKCθの活性を調節する可能性が考えられた。今後は、細胞増殖・生存に対するPICOTの機能を、アナモルシンとの相互作用という面から検討していく予定である。
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