研究課題/領域番号 |
17591006
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
窓岩 清治 自治医科大学, 医学部, 講師 (70296119)
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研究分担者 |
小林 英司 自治医科大学, 医学部, 教授 (00245044)
坂田 洋一 自治医科大学, 医学部, 教授 (40129028)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2005年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 血友病A / インヒビター / 胸腺組織 / 制御性T細胞 / 免疫寛容 / 第VIII因子欠損マウス / 細胞療法 / 胸腺 / SIVベクター / 抗第VIII因子インヒビター / 樹状細胞 |
研究概要 |
第VIII因子補充療法が施行されている血友病A症例の約30%に抗第VIII因子抗体が発症する。胸腺組織は、自己応答性T細胞の除去とともに自己反応性制御性T細胞を誘導することにより、免疫応答に重要な働きを有する。本研究では、血友病Aマウスに対して、第VIII因子を直接的に胸腺内に投与することにより誘導される抗原特異的免疫寛容の可能性について検討した。実体顕微鏡下で血友病Aマウスの胸腺組織内へ、直接的に確実にヒト精製第VIII因子抗原を注入する方法を検討するとともに、高解像度超音波システム(Vevo 770,Visual Sonic Inc.)ガイド下に胸腺組織へ第VIII因子抗原を直接的に投与する方法を確立した。胸腺内投与後に第VIII因子の反復刺激を行い、マウス個体に生じる抗第VIII因子抗体の多寡をベセスダ法により測定した。CD4+T細胞、抗原提示細胞およびCD4+CD25+T細胞を単離し、in vitroでの第VIII因子刺激に対するサイトカン産生をELISA法により、CD4+T細胞増殖活性を3H-thymidineの取り込み率により評価した。胸腺内第VIII投与群(n=17)の抗第VIII因子抗体価は、胸腺内非投与群(n=18)と比較して有意に低値であった(14.6±3.8 vs 184.5±48.6BU/mL, p=0.0019)。胸腺内第VIII投与マウス由来CD4+T細胞は、胸腺内非投与マウス由来の抗原提示細胞共存下で第VIII因子刺激に対して増殖活性を示さず、IL-2、IL-12およびIFN-γも産生しなかった。胸腺内第VIII投与マウス由来CD4+CD25+T細胞は、in vitroでの第VIII因子刺激に対する胸腺内非投与マウス由来CD4+T細胞の増殖を抑制した。この抑制効果はナイーブマウス由来CD4+CD25+T細胞ではみられなかった。0日齢新生仔に第VIII因子を投与することにより作成した免疫寛容マウス由来脾細胞を、第VIII因子欠損生体マウスの胸腺へ移植した。その結果、レシピエントマウスの約60%で抗第VIII因子抗体が出現せず、抗体が出現した個体でもその力価は最高23.4BU/mLと低値であった。これらの結果から、胸腺組織への第VIII因子抗原暴露および細胞移植法により、抗原特異的制御性T細胞が誘導され免疫寛容が成立する可能性が示唆された。
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