研究課題/領域番号 |
17591008
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
新津 望 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (20256697)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 270千円)
2007年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 非ホジキンリンパ腫 / nm23-H1 / リツキシマブ / ELISA / RT-PCR |
研究概要 |
我々は血清中にnm23-H1蛋白が検出されることを見出しELISAの系を作成した。それにより、非ホジキンリンパ腫で血清nm23-H1高値の症例で予後不良となることを報告し、新しい優れた予後不良因子となることを明らかにした。しかし、リンパ腫における血中nm23-H1蛋白の機能についてはいまだ不明な点が多いため、リンパ腫におけるnm23-H1蛋白発現とその細胞内局在を明らかにし、リンパ腫におけるnm23-H1の機能解析を行なった。1.nm23-H1の機能解析のひとつとして、リンパ腫細胞のRNAレベルにおけるnm23発現の検討を行なった。リンパ腫症例のリンパ節およびリンパ組織からRNAを取り出しRT-PCR法によりnm23発現を定量的に検討した。その結果、nm23-H1のRNAレベルでの発現は、血清nm23-H1と相関し、血清と同様にリンパ腫の予後因子となることを見いだした。2.血清nm23-H1は初発例のみならず、再発例および難治例のリンパ腫に対する化学療法における予後因子になることも見いだし、再発の早期予知が可能であることを報告した。3.ホジキンリンパ腫に対して、血清および細胞質内nm23を検討し、ポジキン細胞でnm23-H1が高率に陽性になることを見いだし、血清および細胞質内nm23-H1が非ホジキンリンパ腫同様ホジキンリンパ腫の独立した予後因子であることを見いだした。4.nm23-H1が分子標的治療薬であるリツキシマブを使用したびまん性大細胞型B細胞リンパ腫における治療研究に対して、予後因子となるかどうか検証した。その結果、リツキシマブ併用化学療法を行なってもnm23-H1が独立した予後因子になることを見いだした。5.甲状腺原発リンパ腫および乳腺原発リンパ腫においてnm23-H1高発現症例で有意に予後不良であることを見いだした。
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