研究課題
基盤研究(C)
これまでにHCV-IRES発現細胞RCF-26を用いてHCV-IRES関連因子の中でLa,PTB,eIF2 gamma,PSMA7がHCV-IRES活性に重要な働きを有していることを示した。本研究ではHCVレプリコンを用いて、これらの翻訳因子がHCVの複製に与える影響を検討した。siRNAを用いて各翻訳因子の発現を特異的に抑制した場合、EMCV-IRESを有する従来型HCVレプリコン(NNeowt)の複製は抑制されなかったが、HCV-IRESのみを有する新たに構築したHCVレプリコン(MH14C)の複製は著明に抑制された。従ってこれらの翻訳因子の抑制はHCV-IRES活性の低下を介して、HCVの複製を抑制したものと考えられる。興味深いことに、実際のC型慢性肝炎肝組織におけるこれらの翻訳因子の発現とHCVの複製との関連を検討すると、La,eIF2 gamma,PSMA,PCBP2の発現が、肝組織内のHCV-RNAと有意に相関することが明らかになった。マイクロアレイを用いた正常肝18例、C型慢性肝炎肝組織37例の肝組織遺伝子発現プロファイル解析ではこれらの遺伝子はC型慢性肝炎肝組織で誘導される一群の遺伝子クラスターに群別された。さらにLaの発現制御を検討すると、LaはHCVタンパク自身の発現によって誘導されることが明らかとなった。Laプロモーター領域をクローニングし、ルシフェラーゼ・レポーターアッセイにて検討すると、HCVのあるタンパクが、Laプロモーターを活性化していることが明らかとなった。以上より、Laは細胞周期亢進によっても誘導されるほか、HCV感染そのものによっても誘導されることが明らかとなった。
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