研究課題/領域番号 |
17591037
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
膠原病・アレルギー・感染症内科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
児玉 栄一 京都大学, ウイルス研究所, 助手 (50271151)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2006年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2005年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | ヒト免疫不全症ウイルス / Rev / 抗ウイルス剤 / ペプチド / 薬剤耐性 / HIV / 治療 |
研究概要 |
多剤併用療法によっても未だ完全なヒト免疫不全症ウイルス(HIV)の駆逐は不可能であり、既存の分子標的だけでなく、新しい分子標的に対する薬剤の開発が必要不可欠である。本研究ではウイルス複製に必須なアクセサリー蛋白のひとつであるRevを治療標的とする基盤研究を行ってきた。 レトロウイルスベクターによってRevペプチドを細胞内で発現させるとHIV複製を抑制できることから、種々の部位を含むRevペプチドをMT-2細胞で発現させ、その抗HIV部位を調べた。アルギニンリッチなヘリックス構造をとる部位が最も強い効果を示し、以前報告されたRev阻害蛋白であるRevM10と同レベルのHIV複製阻害能をもつことを明らかとした。また、同じレトロウイルス属のHTLV-IのRex蛋白のアルギニンリッチ部位でも同じような阻害効果を確認した。また、これらのペプチドは、17アミノ酸まで小分子化可能であることを明らかとした。これらのペプチドを化学合成し、感染細胞に加えたところ、HIVコレセプターであるCXCR4とHIV gp120の結合も阻害することを明らかとした。この方法では十分に細胞内にペプチドが導入されておらず、現在までに報告のある新たな方法で導入を試みているが現時点では有効な方法は見出されていない。このため、当研究期間内には新規治療法の確立には至っていないが、当研究期間中に得られた結果を踏まえて今後さらなるRevペプチドの作用機序解明を行う。さらにペプチドの縮小化、改変を行い、現在臨床治療上、最大の問題となっている薬剤耐性ウイルスの克服戦略を構築する。また、これらの研究成果からRNAウイルスにおけるゲノムの核外移行に関してだけでなく、宿主細胞におけるRNAの核外移行に関しても新しい知見を得ることを目標とする。
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