研究課題/領域番号 |
17591051
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
膠原病・アレルギー・感染症内科学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
松山 隆美 鹿児島大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (30145479)
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研究分担者 |
永井 拓 鹿児島大学, 大学院医歯学総合研究科, 助手 (90363647)
田中 将志 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (60381167)
松下 格司 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (00363630)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2005年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | イムノトキシン / 葉酸リセプター / 関節リウマチ / SCI / マクロファージ / 活性化線維芽細胞 / 破骨細胞 / SCID |
研究概要 |
平成17年度 ヒト葉酸リセプターβ(FRβ)に対するリコンビナントタイプイムノトキシン(94b)を作成し、その効果をFRβ強制発現細胞、関節リウマチ滑膜細胞で検討したところ、3ng/ml(IC_<50>)の低濃度にてアポトーシスを誘導した。このイムノトキシンのIn vivoにおける効果を関節リウマチ滑膜をSCIDマウス耳下に移植したモデルにて検討したところ、炎症性サイトカイン(TNFα、IL6)血管新生(CD34^+)マクロファージ(CD68^+)、活性化線維芽細胞(VCAM-1^+)の減少が免疫組織染色にて確認された。 平成18年度 次に、これらの2種の抗ヒト葉酸リセプターβ抗体がアカゲサルの組織マクロファージの葉酸リセプターβに反応するか検討した。抗体36bは組織マクロファージの1部に反応したが、抗体94bは組織マクロファージに反応しなかった。そこで、リコンビナントイムノトキシン投与による実験的サル関節炎の効果は毒性試験のみになるため、実験的マウス関節炎でのイムノトキシンの効果を検討することにした。 マウス葉酸リセプターβ遺伝子をクローニングし、ラット肥満細胞株に遺伝子導入後、ラットに免疫して9種のラット抗マウス葉酸リセブターβ単クローン抗体を得た。これらの抗体はマウス葉酸リセプターαとは反応せず、マウス葉酸リセプターβ特異的抗体と考えられた。 これらの抗体による葉酸リセプターβの発現を腹腔マクロファージ、脳、肺、脾臓、腎臓、腸、皮膚で検討したところ、腹腔マクロファージ、肺、腸の組織マクロファージにおいて反応性がみられたが、ヒトの同組織のマクロファージに比べて発現細胞は少なかった。これらの結果からサルやマウス組織での葉酸リセプターβ発現マクロファージは少なく、炎症において増加することが示唆された。現在これらの抗体を用いてイムノトキシンを作成中である。
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