研究課題/領域番号 |
17591059
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
膠原病・アレルギー・感染症内科学
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研究機関 | 浜松医科大学 (2006-2007) 金沢医科大学 (2005) |
研究代表者 |
小川 法良 浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (80308618)
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研究分担者 |
梅原 久範 金沢医科大学, 血液免疫制御学, 教授 (70247881)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,730千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 330千円)
2007年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | シェーグレン症候群 / 末梢血 / 唾液腺 / 遺伝子発現 / DNA microarray / 悪性リンパ腫 / 遺伝子 / DNA array / ribosomal protein / 唾液腺上皮細胞 / インターフェロン / IL-1β |
研究概要 |
【目的】シェーグレン症候群(SS)末梢血および唾液腺上皮細胞における遺伝子発現異常の有無、および特定の遺伝子発現異常と病態との関連を検討するため、DNA microarray解析を施行した。 【対象と方法】一次性SS14例(全例女性、59.3±13.8歳)、二次性SS5例(全例女性、60.6±5.0歳、合併症:強皮症4例、SLE1例)の末梢血およびSS3症例の唾液腺上皮細胞の遺伝子発現をJapan Genome Solution(JGS)社のDNA microarray(778遺伝子)を用いて解析し、遺伝子発現と臨床像、検査データとの関連を検討した。 【結果】1)SS末梢血においてinterferon誘導遺伝子群が高発現していた。2)一次性SSと二次性SS末梢血の遺伝子発現パターンは類似していたが、一次性SSにおいてよりIFN誘導遺伝子の発現が顕著であった。3)SS末梢血において最も高発現していたinterferon α-inducible protein 27(IFI27)遺伝子の発現量は患者血清中の免疫グロブリンIgG値とr=0.600, p<0.01の有意な正の相関を示した。4)MALTリンパ腫合併SS患者末梢血においてはribosomal protein S27とS29遺伝子発現が増大していた。5)SS唾液腺上皮細胞において特徴的な遺伝子発現異常を認めなかった。 【結語】SS末梢血は、正常と異なる特有の遺伝子発現パターンを示した。そのうちinterferon誘導遺伝子であるIFI27遺伝子発現は免疫異常と、ribosomal protein S27とS29遺伝子発現はリンパ腫と関連していることが示唆された。
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